満ち去ってしまった浮篊の沖に 竹矢を突き立てねばならない 潮位は陥没に堪えうるだろうか 採炭は土砂の投げ入れに勝るだろうか 海面座す船底に照る蒼空の遥か彼方から 矢の何倍もの耳付けの格子じまがやがては その何倍もの黒紫の […]
AIじゃなくて A・Iなんだ 何度 言えばいいんだ 「・」がついてるだろ 声がさ 声が聞こえてくるんだ うたってるんだ 泣いてるんだ ほほえんでるんだ ちゃんと話してるんだ &n […]
机をどんとたたくうちに 掌は腫れてしまった ピクリと動きを止めたり、早めたり 無駄なく機敏な者たちよ 調教されていたのを知っていたのか あれは何気なく鍵をかけ、帰ろうとした深夜だった 低く唸る声が聞こえてき […]
意識の奥に感じる四枚の羽が 頭蓋の奥に身を横たえ 息を殺しエゴサーチを待っている 両翼は楔か それとも囲いか まるで飛び立つ瞬間をはかるように 火の手が蝶道の先にとぐろを巻く 火 […]