三 「自分で決めなさい。どうするかは」 警察から宗治の死を知らせる連絡がとどき、脩一宛の遺書が残っていることがわかったとき、琴絵はまったく動じた素振りを示さず、電話口でそう告げた。 「あなたも二十六になったんだから、 […]