『エデュケーショナル・スノウ』その十一
第十の報告 閣下、ひきつづきあのふたりの子どもについて、しばらく報告します。 『レモラ・ハウス』にいるときの綾や健一にとっての疑問。それは瀬上が、ほんとうに自分たちの味方なのかどうかという […]
『エデュケーショナル・スノウ』その十ニ
第十一の報告 閣下、報告もいよいよ大詰めになってきましたが、ここに、ある密室でのCAN進学センター代表の片桐と、この地ではかなりの実力の持ち主との会合の資料がとどきましたので御覧いただきたいと思 […]
『エデュケーショナル・スノウ』その十三
第十二の報告 総司令官閣下、このたび係りの者から受け取りました閣下からの御手紙ならび御通達を、私はどのように判断すればよいのか、いささか困惑し心労しきっております。承服しかねぬ気持ちもさる […]
『エデュケーショナル・スノウ』その十四
エピローグ 非常用扉の大きな窓には、暮れかった薄い浅黄色の膜に覆われた景色が映っていました。その横には襞を幾本も折重ねながら内臓のように落し込んだ通気孔があります。そのすぐ真下に見えなくなる […]