「共」に「生」きる。 in 阿蘇

『島』・その十六

  家は大きな柱を四つほど使い、その上に一本一本梁を組ませ屋根を敷いていた。母親らしい女が豆をブリコで叩き、殻をしきりに剥いでいた。ブリコは唸る音を立て、脇の下から耳元を掠め、きれいなひょうたん型を描きながら茣蓙を敷いた […]