「共」に「生」きる。 in 阿蘇

『缶詰屋』その九

 「人は、どこかで生きていくもんですよ」  佐伯は、別れぎわ缶詰屋が言ったその言葉が気になった。どうにか生きていくでなく、どこかで生きていく、その意味がどうしてもよくのみこめない。  「だれでも、死にたくないんじゃないん […]