「共」に「生」きる。 in 阿蘇

『缶詰屋』その十一

   次の日の晩、佐伯は家にかえってから妻に、退職願いのうすっぺらい紙を見せた。  「これをだすつもりだ」  何度も話しあいはしてきたはずだった。そのたびに、冷静にきいていた妻もついにはヒステリックになり、ちょっとした言 […]