「共」に「生」きる。 in 阿蘇

『島』・その十

 彼は、緘黙の息子が倉庫を見たときの行動が気になっていた。  タケダの日記には、膚を擦り寄せ、今にも吸い込まれていくような、そんな気配があったという。彼自身、倉庫に確かに奇妙な力を感じないわけではなかったが、むしろそんな […]