「共」に「生」きる。 in 阿蘇

『島』・その十五

 彼が、宿に着いたとき、既に時間は昼を過ぎていた。 主人は、彼よりもはるかに大柄で、思いの他、色白の男だった。 白い肌から血管が透き通るというほどではないのだが、それに近い皮膚の薄さを感じさせた。躰のわりに肉は柔らかそう […]