「共」に「生」きる。 in 阿蘇

游人たちの歌・第一章 幼い日の記憶と体験、そして北九州での出会いを経て 一、有明の海の底から

私は、一九六一年、熊本と福岡の県境、荒尾に生まれた。高度経済成長期の幕開けであり、翌年には、「総資本」対「総労働」という嵐のような激しい争議が、隣接した大牟田とともに城砦を奪い合い吹き捲った。私は言わば、その燃え滓ともい […]