「共」に「生」きる。 in 阿蘇

海神・その6

 敏雄は、頂度良い酔い醒ましとばかりにママが制止するのも聞かず車にどっかと乗ると、アクセルを吹かした。  風が熱を持った頬をなぶり、躰を弄ぶように包み込んだ。やがてどこぞの父親になる男の躰だった。風は覆うかと思えば、また […]