「共」に「生」きる。 in 阿蘇

『島』・その六

○月○日水曜  私がささやかなこの日記を書くにあたり、その目的を明記しておきたい。  まず、その一つは、緘黙の息子が、唯一不意に洩らした言葉、それがこの島の名前であったこと。妻の突然の蒸発の後、二人で暮らしてきた八年の歳 […]