「共」に「生」きる。 in 阿蘇

『島』・その二十

 半鐘がようやく鳴り出していた。  だが、幸いにも強い風が火に味方した。風は、火を煽りながら、がらくたと炎とをこれ以上できないというほどに睦まじいものにさせていた。風に勢いをつけられた炎は、がらくたをのみ、がらくたは炎を […]