非常に読みやすく、わかりやすく、かといって浅い内容かと言えばそうでなくルポルタージュとコラムの絶妙な組み合わせにより、深みと重みもあります。なぜこの著がこのような良点を生み出したのか? それは著者である古谷氏が常に『等身大であれ』ということを心がけているからではないでしょうか。誇張も、上目線も、衒いもなく、自然体の一人の“日本人”の男性の歩みで見えてきた情景と聞こえてきた声だからこそ読み手にも等価な関係としての像が結ばれ、かつての激戦地に血のかよった生々しい姿が甦るとともに、人間行為のリアルな醜悪さを映しだしてくれているように思うのです。(夢屋代表 宮本誠一)

『激戦地を歩く〜レイテ、マニラ、インパール、悲劇の記憶』古谷経衡著/幻冬舎新書
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