石内都さんの作品は、肉体の傷跡をテーマにしたものが、宮本隆司さんは廃墟、壊れゆく歴史的建造物を追ったものでした。
こういった対象を見ていくというか、刻んでいくといった心理は確かにだれにでもあるのではないでしょうか。
ただお二人が少なくとも「写真家」として「作品」を成立させているその根拠は、写真を撮ることにおけるその被写体との間に、もしくは一枚の現像物の中にさまざまな「個」としての感情を見事なまでに取捨しきっているというか、そのまなざしの静けさであるような気がしました。
石内都さんの作品は、肉体の傷跡をテーマにしたものが、宮本隆司さんは廃墟、壊れゆく歴史的建造物を追ったものでした。
こういった対象を見ていくというか、刻んでいくといった心理は確かにだれにでもあるのではないでしょうか。
ただお二人が少なくとも「写真家」として「作品」を成立させているその根拠は、写真を撮ることにおけるその被写体との間に、もしくは一枚の現像物の中にさまざまな「個」としての感情を見事なまでに取捨しきっているというか、そのまなざしの静けさであるような気がしました。