日本現代詩人会の第36期の詩投稿で、拙詩『無明海』が橘麻巳子氏選で入選、『雪解けの前に』が伊武トーマ氏選で佳作になっておりました。光栄の至りです。あリがとうございました。(夢屋代表 宮本誠一)
■『無明海』(橘麻巳子氏選評)
誰が、誰に語っているのか。その問いよりも語り全体の力に引き寄せられた。語り手である「おれ」はヒトではないのかもしれず、最終連に出てくるような「風」や「海鳴り」に近い存在かにも思え、死者とは直接的に指さないでいる描き方が一層異世界への繋がりを感じさせる。
最後の「一人でわろうとると」の一行は、読者をも「おれ」自身をも続いてきた流れから突き放すようだが、同時に多くのものを受け入れるかのような悟りの姿勢にも映る。
優れた語りというのは自立しており、解説などあまり必要としないのかもしれないと感じる。
■ 『雪解けの前に』(伊武トーマ氏選評)
オンダーチェの「イングリッシュ ペイジェント」を思い出しました。ひりひりした痛みと夢の情景が交差し、実は、痛みの主体こそ鏡の向こう、夢の中にあるかのような……具体感がありそうで掴みどころがない、不思議な詩空間です。
















