
〇秋風の候、皆様へ御挨拶をさせていただきます。
2024.9/26 「夢屋」代表 宮本誠一
台風の被害は大丈夫だったでしょうか。稲刈りや農作物の収穫に大きな影響が出ていないことを祈るばかりです。夢屋も8/29のお客様は前日おつくりし配達させていただき、30日は臨時休業とし、メンバーらも無事に過ごすことができました。
さて今回は毎夏、阿蘇市の学校職員の皆様を対象に行われています人権・同和教育課題別研修会(7/29)の感想の抜粋をお載せしています。感想内容もさることながら、その中に同期採用の方が数人おられ、私が教職を辞した時から気にされていたというお言葉を頂戴し、『ともに同じ初任者研修を受けた関係はありがたいものだなあ』と感じ入ったところです。また参加者されたすべての方から貴重なご意見、ご感想をいただき、夢屋を開所して30年、〝教職〟とは道を別にしましたが、<共生>を基本に置いた広い意味での「教育」、そして進路保障としての「就労」に携わる身として気持ちを新たに、初心に帰る思いがした有意義な研修会でした。
9月は職場体験の生徒さんが阿蘇中、小国支援学校高等部からやってきてくれました。どちらも小学校時から夢屋に学習に来ていて、メンバーとの関係づくりやパンの生地形成、配達先のお客様との対応など、一つ一つに大きな成長を感じた次第です。そして、子どもたちの可能性の限界をかってに決めつけているのは大人の方ではないかと反省した次第です。
児童の登校の「見守り隊」も活気に満ちています。蔵原では多い時で10人近い方が踊り山のT字路へ集まられます。二年前の区長時代、地域の方々に声をかけ参加を促してこられた笹木郁夫さんを中心に児童への挨拶はもとより、最近増えてきた住宅地からの横断誘導も根気強くされている姿を見ると頭が下がる思いです。通勤時は車量も多く歩行者の行き来も頻繁なため、何か事故が起こる前に、どこか一か所でも横断歩道設置の検討が必要なのではと考えたりする今日この頃です。それでは9月から12月までの行事(予定を含む)をご報告させて頂きます。
9/~ 甲斐誠さん、下村津代さん、中島和子さんの誕生日を祝う。
9/3~6阿蘇中学校から職場体験。 9/24~10/4小国支援学校から職場体験。
9/12竹原忠信氏より米寄贈(蔵原移転以来毎年)。9/23蔵原下区のお彼岸のおこもり(薬師堂)
9/25熊本YMCA福祉会理事会(宮本)。10/9メンバー、スタッフ昼食会(オルモ・コッピア)
10/13~14 北九州市の就労支援事業の方々が「森の家ノナティー」をご利用。
10/19~20 部落解放第36回熊本県研究集会が阿蘇市で開催
11/12 阿蘇市人権フェスティバルでパンの即売を実施。 12/27仕事納め(1/7仕事始め)
最近、40代半ば~50代の教職員の方々とお話ししているとご両親の介護の話題や相談が増えました。ちょうど親は団塊の世代で政府の<2030年問題>とも重なります。少子高齢化と人口減少に関し、えてして経済面への影響ばかり強調されがちですが、高齢者の医療、介護を社会がどのような形で支援していくかももっと議論される必要があるのではないでしょうか。それは自ずと自らの老後の生活設計とも結びついてきます。私個人の印象では、どの方も多忙な職務との狭間で苦しんでおられるように思えます。できるだけ離職者が増えぬためにも、喫緊の課題として取り組んでいかねばならないのではないでしょうか。
〇「数十年ぶりの自転車 通所」
中島 地利世(ちとせ)
ようやく朝晩 涼しい風が吹くようになった頃、このお便りを書いています。
最近、母のお話ばかりだったので、今号では自分のちょっとした変化をお知らせします。今年の3月から、長年ご無沙汰だった自転車で「夢屋」に通うようになりました。キッカケは、我が家の事情で朝の「夢屋」の送迎時間に間に合わなくなった事です。
これまで、毎朝7時40分に宮本さんが近所のお店の前まで迎えに来て下さっていました。でも、母が3月に退院して毎朝「胃ろう」から薬を注入しないといけない時間が重なり、さらに妹の仕事時間の都合もあり私一人しかいないので、「夢屋」の送迎時間と合わなくなってしまい、「母の薬を終わらせて、妹が帰宅したらすぐ歩いて行きたい」と宮本さんに相談したら「自転車があれば乗れるね…?」と、確認してくれたうえで、そこから知り合いやパンのお客様に「もし使われてない自転車はないですか…」と聞いてくれたり、自分のご実家の自転車を持って来てみようかとまで言って下さいました。
最終的に、あるお客様のご厚意で素敵なデザインの自転車を譲って頂ける事になり、皆で大喜びでした。一旦、宮本さんが「夢屋」に持ち帰り、すぐ乗れるように油をさしたりして細かく手入れしてもらいました。おかげ様で、毎朝ゆっくり母の用事を済ませて、妹の帰宅時間に合わせて家を出るという流れに変えてもらえました。
いざ!乗車という時は、20年ぶりなので「これだけ色々と準備して下さって、乗れなくなっていたらどうしよう…」とか、やっぱり少し緊張しました。(苦笑)乗ってみると身体はちゃんと覚えているもので、なんとかバランスとる事ができてホッとしました。使わない時は鍵付き倉庫にしまい大事にしていたのですが、その日から2カ月が過ぎた頃、朝いつもどおり向っている途中パンクしてしまい、場所は「夢屋」まで半分くらいの所だったので、そのまま押して歩いて行きました。宮本さんに伝えると、慣れた手つきですぐに修理して下さいました。
今までの送迎では、有難い事に車の助手席に座っているだけで到着するからあまり感じなかったのですが、自分で操縦しないといけなくなって改めて気付いた危険性もあります。
それは、宅配業やゴミ収集車など朝早くからお仕事されている方が、たまたまその日はかなり急いでおられてたのかスピードを出されていて、前から突っ込んできたその相手を避けるためにこちらが煽られる格好になり、漫画のように頭から田んぼの中に転倒してしまい、一緒に倒れてきた自転車で足を負傷してしまいました。派手な転び方だったにもかかわらず軽傷で済み、運が良いのやら悪いのやら…不幸中の幸いでした。(苦笑)
トラックの運転手さんは気づかず去っていきましたが、田んぼの持ち主かな? という感じの男性がたまたま近くにおられて、すぐ走って来て下さいました。私はまず田んぼを少し荒らしてしまった事を詫びると、逆に私の身体の心配をして下さり、自転車を一緒に引き上げて下さいました。そんな事があり、さっそくヘルメットを購入し着用するようにしました。
大雨の時は竹原さんが迎えに来て下さいますが、近所にお店がなく買物にも便利だし、何より身体の健康管理にも繋がるので、天候が許す限りは自分の力で、これからも安全運転をモットーに自転車で通い続けたいと思います。
〇令和6年7/29の阿蘇市学校人権・同和教育部会課題別研修会の教職員の方々の感想を抜粋してご紹介します。暑さ厳しい中、熱心に参加頂いた上、貴重な感想をありがとうございました。
●宮本さんのお話の中で「子どもたちの中に自分を重ねる」とありましたが、自分を見つめ自分を高め、相手の年齢に関係なく尊重していくことが大事だと思います。
●夢屋さんのような作業所、学校、行政や関係する機関との連携が重要であると実感しました。
●実際に当時者のお話が聞け、書道を教えているため池邊みさきさんの作品には特に驚いた。
●今夏、児童の進路保障について考えさせられることがあり、保護者との連携が大切であると再認識しました。また「居場所」があるのかどうかも改めて問うていきたいです。
●小学生(20年前)夢屋さんへ何度か遊びにうかがい、すごく楽しかったことを覚えています! 宮本さんや皆さんのお話を聞き、周囲の人たちとのつながりを大切にしていきたいと思います。
●去年学校から生徒をづくりに職場体験に参加させていただきました。みさきさん作詞の歌を唄っていただき、とても楽しいパン作りの時間でした。また今年も行きたいと願っています。
●宮本さんの行動力に感動しました。私もこれまで様々な生徒や家族に出会ってきましたが、自分の人生を賭けて当事者やその家族とゼロから歩んでこられた方は正直なかったと思います。
●宮本さんの講話の中でストンと落ちた言葉「人を生かすことが自分を生かすこと」自分の人生でも、ふと気づけば一人でなく誰かのために生き、誰かに生かされているのだと思います。
●教員スタートが同じ研修を受けて始まったご縁と、今、教師生活35年目に校区でお世話になっているご縁、その他もろもろのつながりに感謝しながら熱いお話を聞かせていただきました。
●今回はメンバー5名のレポートと4名のお話を聞くことができ本当によかったです。そのことを私たちもきちんと自分に返して、生き方に生かしていかなければいけないと思いました。
●夢屋開所は私の生まれた年です。長い間、障害当事者の方々が社会で生きていくことに向き合って来られたのだと感じました。「つめたい世間」の一人にならぬようしていきたいです。
●教職2年目となった現在、「共生」について深く話をきくことができ、良かったです。
●夢屋さんのメンバーさんと同じく、生徒も多くの夢を私に話してくれてたなあと思いました。 ●「教育」や「「福祉」は「自分自身」に中にあり、継続は力であることを体感しました。
●当事者の夢屋や願いが叶うように社会が変わっていくことが重要だと思いました。
●盲導犬と共に暮らすお話を初めて聞きました。大変な努力の下に今があるのだと思いました。
●宮本さんの話される表情から、お一人お一人と正面から向き合ってこられたことがひしひしと伝わってきました。当事者の現在の思いや夢への生の声が聞け、貴重な研修になりました。
●様々な生徒たちと関わっていますが、多忙さを理由に真剣に向き合いきれていないと反省しました。どのように進路実現につなげていくべきか責任をもって取り組んでいきたいです。
●下村さんの「今振り返れば中途半端だった」という点が自分と重なっていると思いました。
●「家に足を運ぶ」ことの大切さを思い出しました。若い先生方には家庭訪問することをアドバイスしています。相手のホームで顔を見て話すことが認識の相違を超えれる道だと思います。
●下村さんの話から目の不自由な方にとり盲導犬がどのような存在か知るこことができました。
●これまでかかわった生徒たちの顔が思い浮かび、「卒業後の進路」について深く考えました。
●つづりを本人が読んでくれ心に響きました。竹原先生が以前、つづりを書くことは思考を育てることと言われていて、メンバーそれぞれの思いや生活が大事に表れていると思いました。
●メンバーの皆さんがとても豊かな感性をお持ちで、話をお聞きして、心がホッコリしました。
●宮本さんが強い気持ちで続けられたことが理解を生み、現在に結びついていると感じました。
●メンバーの方々の「本当にやりたかったこと」をお聞きし、当然ですが、夢や希望は誰もが持っていて、叶えるチャンスや努力する機会が平等に与えられるべきであると強く感じました。
●対馬ご出身のチトセさんの「潮の香りが嗅ぎたくなりました」の思いが叶うといいですね。
●メンバーの方の生い立ちや努力されている姿を見て共生の教育の大きなヒントになりました。
●一人一人の児童に向き合い自分に出来る限りの支援を行っていきたいと切に思いました。
●私も宮本さんと同期採用です。心に残っているのは「障がい者の自己責任=自立ではない」ということです。今まで参加した「共生」の教育と違う、とても考えさせられる研修でした。
●私には双子の弟がいてどちらも重度の知的障害があります。施設に通っていますが色んな人の支えがあって生きているのだと思います。時間がある時に弟のことを聞いてみたいです。
●ミサキさんの高校時の担任です。私自身、初任でどう支援したらいいか悩んだ時でもあります。今日再会し、「やりたかったこと」を聞き考えさせられました。でもそれ以上に、成長した姿にとても嬉しく思いました。素晴らしい機会を与えて頂き、ありがとうございました。
●メンバーの方の夢をお聞きし、皆さん色んな思いを抱え、活動されてるんだなと思いました。
●一人一人とのつながり、知り合っていくことの大切さを学ぶことができました。
●自分も日頃、生徒に対し温かい対応ができているのか考えなければと思いました。
●宮本さんと同期でしかも初任者研修では同じ班でした。夢屋を立ち上げられてからずっと気になり陰ながら応援してきました。すばらしい時間をありがとう! 私もがんばります!
●支援学校高等部の教員時、生徒の進路決定という厳しい現実を前にしたときの私の弱さ、卑怯さをヒリヒリと思い出す研修でした。夢屋の皆さん、本当にありがとうございました。
●当事者の言葉を直接聞けたことはよかったです。自分にできることを取組んでいきたいです。
●今年度から阿蘇市に戻ってき、夢屋のパンの注文や宮本さんの話しを聞くことができるようになりました。教師として「進路保障」は常に考えなければいけないなと改めて思いました。
●私が教員になった年に夢屋さんが開所し〝自分と重なる〟〝つながる〟大切さを学びました。
















