神戸市で発行されている俳句同人誌『岬』を代表の善野氏より謹呈いただきました。巻頭の呼びかけにこのように書かれています。「私たちは、たとえ五・七・五の韻律が『奴隷の韻律(天皇制)』であったとしても、その韻律の中にたしかに存在する普通の民の情感詠が、必ずしも(天皇制)に紐づけされるとは考えません。むしろその五・七・五の「奴隷の韻律」を逆手に取り、差別・排外を再生産しつづける(天皇制)文化とは無縁の、さらに言えば、その岩盤に一つの穴を穿つような俳句表現を模索したいのです」と。地域に根ざしながら、社会や世情との安易な馴れ合いでなく、真摯に言葉と向き合い、あらたな「声」をあらたな地平に掘り起こさんとする強い意志を感じるとともに、文学とはそもそも何かを問い返す機会を与えて下さっていることに心より感謝申し上げる次第です。
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