「共」に「生」きる。 in 阿蘇

『夢屋だより』向春号(124号2021.2.18発行)の文章からです。

○夢屋より〝向春の候〟のご挨拶をさせていただきます。
                          2021.2.6 「夢屋」代表 宮本誠一
2021年も早くも二か月が過ぎようとしています。新型コロナウイルスの収束がなかなか見えず、お一人お一人、生活やお仕事で大変なご苦労をされているかと思います。ただようやく2月中旬から医療従事者や高齢者など優先順位に従い、ワクチン接種が開始される見通しとなりました。日本の場合、ファイザーとアストラゼネカ、モデルナなどといった数種のワクチンのどれかということらしく、副反応や一斉接種時の混乱やスタッフ負担増も含め、事前に確認とクリアしておくべきことは多いでしょうし、関係者の皆さんの疲労を心配しながらも、いい結果になることをただただ願うばかりです。夢屋も、これまで幸いにもスタッフやメンバーからコロナ感染者を出すことなくやってまいりましたが、状況を見定めながら次なる適切な判断をしていかねばと思っているところです。
さて今回の行事報告でも書きましたが、現在、阿蘇市では第6期障がい福祉計画及び第2期障がい児福祉計画の策定に向けた取り組みがされており、私も微力ではありますが、策定委員の一人として会議に出席させていただいています。各委員を始め、市役所担当の方々はできるだけ当事者目線に立った施策の必要性と課題を唱えられ、準備はもとより、委員会での忌憚ない熱く的確な議論と真摯な姿勢には頭が下がる思いです。巷ではこういった会議もリモートが進んでいるようですが、やはり顔を合わせ、互いの意識や感情を皮膚感覚で伝え合うことで良案も浮かんでくることも多かろうと思います。少しでも早いコロナ収束を願うばかりです。
それでは1月から3月までの行事日程(予定を含む)をご報告させていただきます。
1/5 ご近所への年始のご挨拶をした後、今年最初のパン作りに取りかかる。
1/26 熊本大学の古田弘子教授より『ナチスに抗った障害者』など三冊、本の謹呈をうける。
2/12 第3回阿蘇市障がい者計画等策定委員会に宮本出席。
2/12 中島地利世さんの誕生日をメンバー、スタッフでお祝いする。
2/13 『母と女性教職員の会』の勉強会がオルモ・コッピアで行われ、宮本、竹原が講話。
3/5 笹木博康さんの誕生日をメンバー、スタッフでお祝いする。
『明日へつなぐ/いのちとくらし』(平成28年熊本地震「阿蘇市震災記録誌」・概要版)が阿蘇市から発行され、全ページ熟読させていただきました。被災当時の生々しい写真や被害状況の詳細な説明もさることながら、やはり発災当初から復旧・復興に尽力された方たちのインタビュー記事は各自、あの瞬間からの時間をどのように生き、行動されたかのナマの記録として胸に迫ってくるものがありました。その中で感じたのは、緊急の状況下、いかに迅速に必要な情報を必要な方へ届け、共有しあえるかが重要であるということと、そのために力になるのが機材機器ももちろんですが、それ以上に地域力としてのマンパワーであるということです。施設、消防団、学校、婦人会、医療、区長、観光、役所、市民の方たちお一人お一人が個人として、いかに可能な限り力を尽くされ、あの災害時を必死に乗り越えてこられたかを改めてこの一冊で思い知らされました。その意味で自助共助は少なくとも阿蘇市では充分に尽くされていると痛感した次第です。この機会に私もまたこの教訓を夢屋に生かしていきたいと思っております。            
○コロナへの心配と開通で便利になった道路と歩くのに不便な近所の道路 
下村 津代
 まずは、去年からつづくコロナの影響で、お正月の準備や買い物なども、いつもよりひかえめになりました。散歩も同行支援の方の利用をひかえ、全体の回数としては減らしています。お店に入るたびに消毒をしっかりやってはいますが、それでも何か心配で、品物にさわるのも気になったりしています。そんなこんなで、どこかで神経を使っているせいもあってかどこかで集中できず、買い物で肝心な必要なものが何だったのか、つい忘れてしまうことも多く、じわじわと疲れていっている感じがしています。
 そんな中、ロダン(盲導犬)の存在はやはり大きく、心身ともに癒してくれます。ただ、やはり犬もコロナに感染するそうですし、落ちているものをなめたり、つい食べてしまうことももちろんあります。その分やはり心配も増えこちらも気苦労が絶えません。
 そういった状況下、国道57号線と二重の峠トンネルの開通は朗報でした。
 私は、熊本市内の動物病院へ月に一度、ロダンの定期検診に連れて行っているのですが、実際に、両方を使ってみました。開通前、二時間近くかかっていたのが、一時間ほどでいけるようになり、ロダンや私、そして運転する息子にとっても負担が減り、助かっています。ただ、この「夢屋便り」にも何度か書きましたが、やはり阿蘇市内の近くの道路の歩きにくさは相変わらずです。歩道が狭く段差が多い上、民家から生け垣が飛び出しているところもあって、危険で、なかなか歩けません。 
これまで私は、警察、阿蘇市役所、県の土木事務所、国土交通省などへ音響信号や誘導ブロックの設置など、バリアフリー化のお願いをしに行って、実際に設置してもらったこともありました。しかしほとんどは難しいと判断され、実施にまでは至りませんでした。その理由の一つが道路の管轄が私道か公道か、公道なら市か県か国か、次に、では予算はどうなるかといったことになっていき、予算の大枠は既に議会で決定された中でやっており、途中での調整は難しいという返事がほとんどでした。また交差点などになると、その場所によって市道や県道、または国道が混ざっているケースも多く、どの位置がどの管轄になるか定かでなく、これもまたいろいろな点で設置はすぐには難しいという返事が返ってきます。
 管理する側にとってはそれぞれ立場が違うのでしょうが、実際に使う側にとっては同じ一本の道です。バリアフリー化に向けての取り組みは、すべての方々にとって助かることですので、ぜひとも窓口を一本化してスムーズに進めていただけるよう、制度を改善してほしいと切に思う次第です。
○『予想外の糸切り歯 (・.・;)』     中島 地利世(チトセ)
年末号で、「少しでもコロナ終息を…」と願いましたが、やっぱりまだまだコロナの話題は尽きず、今年もあまり良いスタートではありませんね…皆様、いかがお過ごしでしょうか?
2021年、初めのお便りは、お正月の出来事から、書いていこうと思います。
まず「初詣」ですが、昼間は母の介護で夜にしか時間が取れないので、20時過ぎ位に行ってみました。神社に着くと、かなり明るい照明や大きなお賽銭箱など…沢山のお正月セットの準備がされていて、ここまでは去年と何も変わらないのですが、たまたま参拝客が私以外 一人もいなくて「あれ!?入って良いのかな?」と不安になり、近くにいた警備員の人に聞くと、ほとんどの方が夜は避けて昼間に来られるようで、昼間でもこれまでよりかなり少なかったらしいです。「仕方ないけど、寂しいね…」と苦笑いされていました。
当たり前に出来ていた事が簡単にできなくなって、改めて、いつもより心を込めてお参りしてきました。
次は、お正月ムードが少々、落ち着いた5日の事。去年から通っている歯医者、今年初の予約日なので行って来ました。
一番悩みの種だった虫歯の抜歯治療がやっと開始されました。レントゲンを撮ると、その歯は歯茎から外に見えている部分は1cm位?の長さしかないのに、歯茎の内側には倍以上も長さが残っている糸切り歯だったらしく、抜く為につかめる部分が少なくてかなり難しいという事で、まずは歯茎を少し切り開いて取り出すという方法でしてもらいました。今までより少しだけ多めな麻酔と、予想以上に出血が多かった事が原因で、途中「何か…先生達の声がよく聞こえないな…」と気持ち良い眠気の様なものを感じ、自覚はないのですが気付いたら3~4分?白目で失神していたらしく、かなり心配をかけてしまいました。(苦笑)
治療が終わった後、少しベッドで休ませてもらって帰ってきました。
担当して下さった先生が、かなり上手に縫合して下さって、あまり痛みはないのですが、問題は、食事です。家でもできるだけ柔らかいものばかり食べて「夢屋」に来た時の昼食は、竹原さんが噛まなくても飲み込めるほど、時間も愛情もかけて、柔らかくて美味しいおじやを作って下さったり、煮込んだおでんを差し入れて下さって、本当に有難かったです。おかげ様で一週間後、抜糸に行った時「とても綺麗な状態です」と褒めてもらえました。新年早々、厄介な虫歯も抜歯できて、なんだか気分がスッキリしました。
最後に、今年は丑年ですね。ご存じの方も多いでしょうが、阿蘇神社に来たら駐車場に、牛さんの銅像がドッシリと待機していて歓迎してくれます。「撫でてあげたらいい事あるかも♪」と聞いた私は、早速 欲張って全身を撫でてきました。(笑)☆
牛さんのように、今年も頑張って、たくさんの愛情をギュ―ギュ―詰め込んだパンをお届できるように、まずは体調管理をしっかり心がけます。(*^^)v
今年も、宜しくお願い致します。
皆様も、お身体に気をつけて、少しでも幸多い一年になりますように…。

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