「共」に「生」きる。 in 阿蘇

「夢屋だより・春号」(3/11発行)の文章からです。

夢屋から26年目の春のご挨拶をさせていただきます。          
2020.2.20 作業所「夢屋」代表 宮本誠一

ふと気づけば鶯の鳴き声が聞こえてくる季節となりました。皆様、お変わりありませんでしょうか。最近では毎朝、阿蘇の噴煙がどちらに向いているかを確かめるのが習慣になったように思います。どの方向へ棚引こうがその場所には各人の暮らしがあり、それぞれに大変なことはわかってはいるつもりではありますが、できれば自分の方へ吹いてこないでほしいと思うのも仕方のないところで、やはり一日でも早く噴火活動が治まってくれることを願うばかりです。
3月11日を迎えればすぐ4月14、16日がやってきます。東日本大震災から9年、熊本地震から4年。改めまして被災者の皆様へお悔やみ、お見舞い申し上げたいと思います。阿蘇神社の再建も含め、完全復興はまだまだですが赤水と滝室のトンネル貫通を始め57号、JR復旧へ一歩一歩進んでいることは喜ばしいことではないでしょうか。日々ご尽力されている全ての皆様へ心より感謝申し上げたいと思います。さて夢屋では、昨年11月から今年2月まで35名の児童の皆さんがパンづくり体験と交流学習に来てくれました(感想はP6、7に掲載)。また2月16日に蔵原自治公民館の落成式があり、ご招待を受け出席してきました(P8に掲載)。宮地から蔵原に移転して12年、地域の皆様と歩んできた一日一日が、今、より確かなつながりとして実を成してきたことに改めて感謝せずにはおれません。毎年続けてきたお薬師様の境内の枯れ葉掃除など、これからもこつこつ地道にやっていけたらと思っています。本当にありがとうございました。それでは1月から3月までの行事(予定を含む)をご紹介したいと思います。

1/20一の宮小児童7名がパン作り体験と交流学習。
2/3 一の宮小児童7名がパン作り体験と交流学習。
2/12 中島地利世さんの誕生日を皆で祝福する。
2/13 阿蘇圏自立支援協議会第2回中部ブロック部会に宮本が出席。
2/16 蔵原自治公民館の落成式があり、招待を受け出席(宮本)
2/22 福祉活動を支援下さった竹原幸範さんの3回忌に夢屋代表として宮本が出席。
2/14~3/10松谷文華堂様から文具教材のシール貼りの仕事を戴く。(毎年、皆楽しみに)
3/14 九州芸術祭文学賞受賞式が福岡市天神で開催(熊本県地区優秀賞者として宮本出席)

「夢屋」はついにこの4月で正真正銘の25周年となります。33歳で始めた私も58歳となりました。先日、教師時代に担任していた児童のお兄さんご家族が訪問して来て下さいました。その息子さんが夢屋に体験学習に来たのがきっかけです。その子の祖父、つまり私が娘さんを担任していた当時の父親は17年前に亡くなっており、私がその子におじいちゃんの思い出を語ったのがきっかけで、今度はご家族総出でやって来て下さいました。担任の先生方もご一緒で総勢9名の賑やかな中に、じんわりとぬくもりのある会合ができたことは喜びにたえません。
教員退職し、勤務校の宮地小前で小規模作業所を始めたときから25年後に、まさかこのような日が待っていようとは想像もしていませんでした。これもまた日々御支え下さっているお客様や地域の方々、そして行政関係者のお力とご理解のお陰と心から感謝しているところです。   
今後とも26年目の夢屋もどうかお力を賜り、よろしくお願い申し上げます。

〇一の宮小学校の皆さんの感想をいくつかのせさせていただきます。すべてをのせれなくてごめんなさい。でも全部、しっかり読ませていただきました。本当にありがとうございました。

・おいしかったです。またきまーす。パンをまるめるのがよかったです。
・パンの作り方を教えてくださってありがとうございます。パンを切るのと歌が上手でした。
・パンの作り方を教えてくださってありがとうございました。自分のレーズンパンがおいしかったです。
・パンの作り方を教えてくださってありがとうございました。家族もおいしいと言いました。
・パン作り楽しかったです。ぼくたちのまんざいおもしろかったですか?
・パンの作り方を教えてくださってありがとうございます。まんざいやいろいろなだしものをしてくださってありがとうございました。
・ぼくは来年は卒業して夢屋へはいけないけど、ほかの学年がくると思いますのでよろしくおねがいします。
・軽トラパンをつくりました。ゆうこさんがミニカーを見たいといいました。スクーターぱんもつくりました。
・こんにちは。先日はパンづくりを教えていただき、ありがとうございました。ぼくはギョウザのパンやクロワッサンみたいなパンをつくったことが心にのこりました。夢屋のみなさん、お体に気をつけてください。
・クロワッサンのつくりかたを教えてもらったことがうれしかったです。これからかぜがはやるきせつです。おからだをたいせつにすごしてください。
・ゆめやさんにいきました。そしてまずパンをつくりました。そしてうたとまんざいをして、まんざいがおもしろかったです。ゆめやさんからおりてバスていでパンをたべたらパンがあまかったです。いいにおいでした。あんなのははじめて食べました。
・ゆめやさんにパンづくりにいきました。ゆう子さんがおいしいほしのパンをいっしょにつくってくれました。ゆう子さんとみさきさんがうたをうたうのがじょうずでした。またうたをうたってください。わたしはパンをつくるのがたのしかったです。またつくりたいです。
・みんなでパンづくりに行きました。心にのこったことはパンづくりです。パンを丸くすることが一番むずかしかったです。パンのきじのかんしょくは少しやわらかいかんじがしました。ぼくはおにぎりパンがいちばんおいしかったです。パンを食べてみたらあまくておいしくて、しっとりした食かんでした。クルミとよく合います。
・ゆめやさんに行ってパンづくりをしました。一番心にのこったことはパンづくりです。自分で紙につくりたいパンの絵をかくのもおもしろかったし、50グラム切るときに宮もっちゃんにほめられたことがうれしかったです。パンが上手にできたので、とってもよくできてうれしかったし、とってもふわふわもちもちで、甘くておいしかったです。パンの生地をいっぱいくれてありがとうございました。
・夢屋さんに、おせわになりました。夢屋のパンはとってもあまくておいしかったです。みやもっちゃん、いっぱいパンのきじをくれてありがとう。竹原さん、あたらしいニックネームをくれてありがとうございました。そして夢屋のひとたちへありがとうございました。
・今年は二回目のパンづくりで楽しかったです。とくにパンを丸くこねるところが一番目にできたことです。二番目にじょうずにできたところはパンをきるところです。お家の人から「おいしい」と言ってもらいました。来年は大きめのパンをつくりたいです。
・パンおいしかったです。夢屋さんでつくったのがおいしかったです。またゆめやさんに行きたいです。わたしは一番楽しかったことはパンの星がたをつくるところがたのしかったです。またパンができたら学校にもってきてください。また来るのを楽しみにしていてください。
・ぼくたちにパンのつくりかたを教えてくれてありがとうございました。ひさしぶりに会ってうれしかったです。来年もよろしくおねがいします。
・この前はパンづくりをおしえてくださってありがとうございました。ぼくはまんざいがおもしろかったです。ぼくはパンがおいしくて、パンの本をかいました。家でつくってみます。
・こんにちは。マリオやクルミぱんをつくったことが楽しかってです。パンがたくさん売れますように。

〇蔵原自治公民館の落成式典へご招待を受け、出席してきました。

この度、老朽していた自治公民館の改築が無事に終り、2月16日の完成式典に「夢屋」の代表として出席してきました。木の香りが満ち満ち、安全設計も行き届いた素晴らしい公民館に目をみはりましたが、それ以上にびっくりすることがありました。何と、前列正面、佐藤市長を始め、錚々たる来賓者の中に夢屋の名札があるではありませんか。
このような身に余るおもてなし、果たしてこれまでの人生であったかどうか。ただただ恐縮千万、感謝しかありません。
しかも夢屋の紹介で、お薬師様の境内の枯れ葉掃きなどを毎年やっていることまで区民の皆様に話していただき、これまで自分たちなりに地域の皆様とつながらせていただこうとコツコツやってきたことがさらに強い絆になったようで、本当によかったなあとまたまた感激、胸が熱くなった次第です。改めまして、自治長の竹原忠信様、会計の笹木郁夫様を始め、蔵原地区全ての皆様へ、心より御礼申し上げたいと思います。(宮本)

〇「中島家の年末年始」                  ~中島 地利世~

今回は、年末年始の出来事をご紹介させて下さい。まず「夢屋」での忘年会、12月27日に開いて下さると聞き、最初、母の付き添いができる人がいないので「今年は不参加にしてもらおうかな~」と悩んで、前号でも書いたお世話になっているケアマネージャーさんに相談(愚痴?)したら、「一番最後の大事な行事こそ、ちゃんと行って!私が来てあげるけん、何も考えんと楽しんできなさい」と言って下さり「夜間介護というのもあるはず…」と、いつも利用させて頂いている施設に、看護士さんまで依頼して下さいました。すると、担当の慣れ親しんだ男性看護士さんが、快く引き受けて下さいました。当日マネージャーさんは、「買い物のついでだけん」と、わざわざ「夢屋」の近くまで車で送って下さいました。まさかここまでして下さるとは、正直ビックリしましたが、おかげ様で無事に参加でき、思いっきり楽しむ事ができました。しかも、今年の忘年会は、なんと!代表のアイディア満載の抽選会までありました。「ゆめくじ」という、手を入れる場所がネズミの口になった、可愛いイラストの箱からハズレ無しの番号くじを引くというイベントで、私は、ちょうど欲しかったマグカップを貰えて、凄く嬉しかったです。早速、大好きなココアを飲むときに愛用しています。他にも、凄く可愛いアイドル(ナホ子さんのお孫さん)の歌やモノマネのオンパレードで、心から癒される時間でした。
年が明け1月2日の18時、母と妹と3人で阿蘇神社まで初詣に行きました。修復中の神社は本堂まで進めず、その途中に白いカーテンの囲いがあり、中には大人が寝転べる位に大きな長方形の桶が3か所もお賽銭入れとして置いてありました。それだけで周りにいた人も何だかご利益が無さそうねとささやいていました。
が、問題はその後に起こりました。(-_-;) 初詣に来られている方がいっぱいでしたが、なんとか自分達の番が回ってきて私がお賽銭を入れようとした瞬間、お賽銭箱の後ろ側に下げてあるカーテンの下からヌッと人の手がいきなり出てきて、小銭をかき集め出したのでビックリして、最初「こんな大人数の前で、賽銭泥棒!?」と、思ってしまいました。するとそれは神社でバイトしている人がカーテンの向こう側からお賽銭を回収していただけでした。(笑)
その人はそのまま桶の中に入っていき、ひたすらお金を拾っていました。やがて地域の行事にいつも貢献されている高齢の方が来られて、「ま~だこぎゃんお客様がおらすとに何事か!?」と注意されていました。ところがバイトさんは反省するどころか、桶の中に入ったまま、逆ギレのような文句を言い始めました。手を合わせてお願い事を祈っている横で、バイトさんとその男性の口論している怒声が止まず、お願い事の内容に集中できず仕舞いで、その2人の言葉を復唱しているだけのようになってしまい、早々に立ち去る事にしました。何ともモヤモヤする残念なスタートを切ってしまいました。(苦笑)
「夢屋」では、今年もみんなで楽しく無理をせずをモットーに、事故や病気に気をつけながら頑張っていきたいと思いますので、皆さま、また「夢屋」の活動に温かく“チュー目して頂けましたら有難いです。宜しくお願い致します。m(_ _)m
皆さまも、お身体にお気をつけて、残る2020年をお過ごし下さい。☆

コメントはまだありません

TrackBack URL

Leave a comment