「共」に「生」きる。 in 阿蘇

ある日のスナップ・パート5~1月末で閉館になる映画館にて。

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シネパラダイスという映画館が1月末で閉館になり、最後の上映映画を見てきました。
『戦場でワルツを』というイスラエル映画です。
PLO(パレスチナ解放機構)の集結点を徹底的につぶすべく、1982年にレバノンへ侵攻した軍の非正規軍兵の心模様を、ベイルート郊外にあった難民キャンプで起こった、レバノン右派民兵組織による二千人以上のパレスチナ人への虐殺(わずか42時間の間に行われた)という隠された記憶をたどりながら、人間の「記憶」、おおむね勝者の歴史の下に刻まれるナショナル・ヒストリーの欺瞞性ともども、独特のアニメーションの手法で描き、問題化しようとした作品です。アカデミー賞の「外国語映画賞」で日本の『おくりびと』と最後まで競った秀作です。
それにしても、熊本の繁華街からまた一つシネマの灯りが消えたのも残念です。

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