「トライトーン」を読む
宮本誠一といっても熊本の福祉、文芸関係者以外の人はあまり知らないと思うが、中々ユニークな作家だ。
熊本県民文芸賞を受賞したこともあり、今も障害者作業所を経営している。
今回、熊本県社会福祉協議会の推挙により「トライトーン」という短編集を出した。
生身の障害者・弱者の心理を描ける希少な作家だ。
障害者と言うと純粋とか無垢あるいは逆に我がまま、身勝手とかのイメージが流布されたりしているが、彼らも生身の人間で、時には被害者意識や敵愾心も持つ。そして表現方法が独特だ。
作者が「人を信じる力」を武器に闘ってきたのが伝わってくるいい作品集だと思う。オビが立松和平。
仙台の渡部です。
「トライトーン」読ませて頂きました。
すんなり読めて、楽しかっです。
ただ、「跡部信一」という登場人物の名前には、ちょっと驚きました。
これからも、小説を書き続けて下さい。
コメント by 渡部信一 — 2006年12月12日 @ 12:19 PM