拘置所・刑務所の設置について
1950年の増床計画に合わせて、菊池恵楓園内に定員45 名の刑務所建設が予定されていました。
「患者が療養環境の明朗化を期して努力している時、所内に刑務所を設置することは人間性を無視した行為であり、精神衛生の面から見ても、恵楓園の致命的欠陥となるものだ」と自治会は反対しました(増重文「自治会40 年の歩み」『菊池野』(自治会創立40 周年記念特集))。
しかし、患者居住地区は避けられたものの1953 年3 月隣接地に定員75 名の菊地医療刑務支所が完成しました(菊池刑務支所には多い年で22 名、1971 年頃からは1、2 名の在監数でした。1986 年新庁舎に更新築(定員10 名)されましたが、1999 年廃止になるまでの在監数は1 名でした)。
なお、菊池恵楓園内の拘置所(いわゆる外監禁)は、1938 年12 月熊本県警により園内に留置場として1 棟(36 坪)設置されています(1965 年12 月、厚生省の指示により取り壊されています)。