「共」に「生」きる。 in 阿蘇

第六話・耳から・・・・?

                             松五郎
話は歌舞伎ではありませんが。
10日ほどさかのぼりますけど、

突然右耳が聞こえなくなったのです。

左耳を塞ぐと、右耳はかすかにしか、聞こえてこないのです。
右耳が聞こえなくなる恐怖というものはたとえようもありませんでした。
「あー、どうしよう、右耳が聞こえない。難聴になったのかな。
治らなかったらどうしよう。補聴器っていくらぐらいするのかな。
とにかく耳鼻咽喉科に行ってみよう。」
ってことにしまして、大慌てで大津町の江浦耳鼻咽喉科に行ったのです。
江浦先生は、内視鏡を耳の中に入れて
「ああ鼓膜に何かくっついてますね。」
と言って、器具を使い黒っぽい灰色のかたまりを取り出しました。
その瞬間スーッとした感じで右耳の聴力が快復したのです。
「かたまりは細菌かカビだと思います。検査に出しましょう。」
と言って、処置し
耳にさす、液体の薬を処方しました。
「寝耳に水とはこのことか」
と思いましたが、これは今だからいえるはジョーク。
きのう、検査結果を聞きに江浦耳鼻咽喉科に行きました。
先生は
「検査の結果は大腸菌でした。大腸菌が耳の中で繁殖して悪さをしていたのです。
私も永く耳鼻咽喉科の医師をしていますが、耳から大腸菌が出た人は初めてです。
珍しい症例ですね」
と笑っていました。
「先生プールに毎日のように泳ぎに行っているのです。そのせいで、耳に大腸菌が侵入したんでしょう。」
「ああ、そういうことですか、塩素消毒では死なない大腸菌がいたんですね。
耳から大腸菌が出ようとは驚きでした。
右耳難聴一件落着。

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