「共」に「生」きる。 in 阿蘇

「蔵原」からの初の代表の挨拶です。

 おかげさまで、皆様の御力で、無事、引っ越しを終えました。ありがとうございました。
2008 5/30 「夢屋」代表 宮本誠一

木々の緑も色づきを増し、季節は春から梅雨を迎えようとしていますが皆様、いかがお過ごしでしょうか。三月ごろから、随時お知らせしてまいりましたが、五月の連休を使い、無事、作業所の引っ越しを終え、「蔵原」の地でパンづくりをしております。
これまで支援していただいた皆様には多大のご心配をおかけし、大変申し訳ありませんでした。
また、嬉しいことに、新しい地区の皆様の温かな言葉かけもそうですが、これまで買っていただいていたお客様が、ほぼそのまま継続していただき、配達のたびに、「引っ越しができてよかったね」「行き帰りが少し遠くなるけど、気をつけてね」とメンバーに声をかけてくださることです。やっぱり「阿蘇」は広いようで「一つ」なのですね。
オーバーな言い方かもしれませんが、これからパンづくりや日々の活動を通じて、「蔵原」と「一の宮」を架け橋のようにつなげていけたら、と思ったりもしています。
利用者が笑顔で一日を過ごし、少しずつ「自立」の力をつけていける、そんな地道な活動こそが「夢屋」の生命線です。どうか、これまで同様、見守っていてください。
さて、世界に目を転ずれば、ビルマ(ミャンマー)のサイクロンや中国四川の大地震と、何千万人規模の被災者(死者を含む)が出ており、すでに始まっている世界各地の干ばつ被害を合わせると、おそらくここ百年の中でもかなり困難な事態に「人類」が遭遇しているのではと考えてしまうのはけっして大げさではない気がします。
くわえて、年金から天引きするという「後期高齢者保健制度」の導入やガソリン、食料品など、諸物価の高騰が毎日の生活に危機感をつのらせ、将来に対する不安感が絶えません。
そんな中、英国の調査機関などが平和な国をランキングした2008年の「世界平和度指数」が発表され、日本は昨年と同じ5位で主要国(G8)の中でダントツのトップでした。1位はアイスランド、2位デンマーク、3位ノルウエイ、4位ニュージーランドで、上位十カ国は北欧を中心にした国が並びます。ちなみに、中国は67位、ビルマ(ミャンマー)は126位、米国は97位、ロシアは131位です。
政治の安定性やテロの危険性、犯罪の発生率、武器取引など24項目を分析、数値化するそうですが、「平和」を維持することは、一年や二年の努力でできることではなく、数十年にもわたるたゆまぬ日々の国民の願いや行動の積み重ねから生まれるものだと思います。
このような事実はもっと大きく報道されていいのではと思いましたし、自国に対して希望と誇りのもてる記事の一つでした。
「夢屋」も微力ながら、「障害」者と「健常」者がともに手を取り合って生きていける場をつくろうと、パンの配達や販売、小中学校との交流学習、『夢屋だより』の発行などをつづけてきましたが、阿蘇市から委託をうけました「地域活動支援センター」として、さらに絶えまぬ努力と研鑚を重ねていく所存です。
そのことが、より多くの方々のご理解につながることでしょうし、日本の平和度への貢献にもなっていると信じています。
どうか、これからも「夢屋」をよろしくお願いいたします。

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