夢屋のみなさん
『おたより』新年号ありがとうございます。早くにいただきながら、なんやかやとやることがあり、なかなか読めませんでしたが、ようやっと読めました。
その前に、ぼくは去年の暮れから、マルセル・プルーストの『失われた時を求めて』という小説を読んでいます。多分、ぼくの人生でこれが最後の読みとなるでしょう。今回で3回目です。
一回目は何とか読み通し、2回目はスワン家のほうへで投げ出し、今回は3度目というところで、実になんというか、この小説がいいのです。言葉が連なり、世界が無限に拡がっていくようです。
一つの言葉、イメージのなかにある膨大なまでのもの、それらをプルーストは書こうとしているようです。
それがいいのです。
それがこの膨大な小説を支えているのでしょう。ぼくも書いてみたいということです。
『自由の道』でサルトルは全欧州を視野にいれ、おおぼらのような手法をとっていますが、プルーストの世界はそれ以上というべきでしょう。小説としては最大の世界をつくりだしているように思えます。
いま、その小説を夢中になって読んでいます。
すみません、長々と自分勝手は講釈を述べて。
というのは、岩下義生さんの文章を読みながら、ぼくはプルーストと同じような言葉の世界の無限というか、言葉が連なり、切れない意識の流れがいいなと思ったりしたものですから。
人の意識の流れはまさにプルーストの方法であったり、岩下さんの文章だと思えるのです。
これからも読ませてください。
阿蘇は寒いでしょうか。大阪の先週は何十年ぶりの大雪で、といっても5cm積もっただけですが、道はぬかるみ
歩きずらかったです。寒い日々です。
夢屋のみなさん、お元気で生活ください。
アンドウ