「共」に「生」きる。 in 阿蘇

第7回『游人の日』のお知らせです。(2007・12/16(日)14:00~)

~ふくし生協理事長・中村倭文夫さんの講演会~
お待たせいたしました。
昨年は、NPOの準備や設立などの都合でできませんでしたが、今年、ふくし生協理事長の中村さんをお招きし、
『どうなるの? どうしたらいいの? これからの福祉』
という題で講演という運びとなりました。
さてこのテーマにしましたのは、先日、N響アワーで交響詩の特集があっていて、デュカスの「魔法使いの弟子」(ゲーテ作ですが、ドイツの民話がもとになっています)が演奏され、そこから考えつきました。デイズニー映画(ミッキーマウスが「弟子」を演じた)でも有名ですが、この曲はまさしく「現代の風景」ではないかと思ったのです。
魔法使いの弟子が先生がいないときに水汲みの仕事を怠けたい一心で、見よう見まねで箒に呪文をかけ、かわりにさせるのですが、止める呪文がちゃんとできないため、家中が水びたしになっていきます。
慌てた弟子は斧で箒を折りますが、二つになった箒はそれぞれが水を汲みだし、さらに止めようがなくなるという一種のパニック状態を描いています。
物語では先生が帰ってきて、なんとか箒を止めるのですが、水浸しの部屋は、なるほど今の社会に喩えられないこともありません。
「止める」呪文もないままに、「便利」さや「効率」を優先するあまりに、ますます丁寧な手間を省き、安易な方向へ加速していっているのが、現実の側面のようにも思えます。
そんな中、ニセモノが氾濫し、スピードについていけない障害者や高齢者は、いつのまにか片隅へ追いやられ、孤立を深めつつあります。
果たして、福祉はこれからどうなっていくのか。
そして、どうしたらいいのか。
地域で、施設で、学校で、病院で、家庭でそれぞれの職場で共通するテーマがここにはあるように思えたのです。
年の瀬が押し迫り、たいへんお忙しい時期かとは思いますが、多くの方のご参加をお待ちしております。どうかよろしくお願いいたします。
○中村倭文夫さんのことを簡単にご紹介します。
1943年、人吉生まれの熊本市育ち。
27歳~38歳まで東京で暮らした後、熊本に帰り、おそば屋さんに勤められますが、そこで運命的な出会いがあります。相手は、中学を卒業したばかりの知的障害の少年でした。
縁あって、ご自身の家に下宿したその少年とプライベートもふくめいっしょに暮らすうちに、障害者の生きにくい社会に対しての疑問と何か行動に移さねばという、かりたてらる気持ちが起こり、たくさんの仲間との出会いなどをへて、1986年、準備会を設立し、現在に至っておられます。
○「ふくし生協」の沿革はつぎのとおりです。
1986・12月「ふくし生協設立発起人準備会」設立
1987・3月 会員募集始まる。
1987・5月 食事の宅配などの業務活動開始。
1998・3月 「高齢者障害者協同組合・シニアコープくまもと」と組織改変。
2000・2月 「熊本県高齢者障害者福祉生活共同組合」(ふくし生協)法人化の設立総会開催。
2003・4月 支援費(身障、知的、児童)事業所指定
2003・10月 ガイドヘルパー養成研修スタート
2006・10月 障害者自立支援法施行にともない、居宅介護事業所指定。
2007・3月 事務所を長嶺西3丁目に移転。※2007・3月3日現在 組合員数1291名
日時 :12月16日(日)・14:00開始 
場所 :作業所「夢屋」
参加費:500円(飲み物・コーヒーor紅茶orココアのワンドリンク込み)

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