「共」に「生」きる。 in 阿蘇

やっぱりこんな人が出てくる世の中って、希望が持てますね。

 ~ストリートチルドレンからノーベル賞学者へ~
もう、みなさんもご存じでしょうが、ノーベル医学・生理学賞の受賞が8日に決まりました。
受賞された米ユタ大のマリオ・カペッキ博士(70)=米国籍=は、イタリアに生まれました。第二次大戦中の3歳の時、詩人だった母親は、反ファシスト運動に参加したとして秘密警察に連行され、強制収容所へ送られます。母親は未婚で、マリオ少年は農家に預けられますが、程なく農家の困窮した生活から脱出、4歳半で「路上に飛び出した」といいいます。それから9歳で栄養失調となり病院へ運び込まれるまでの約4年半、マリオ少年は、必死に生き抜くのです。
 転機はやがてやってきます。終戦で収容所から生還した母親が病院へ迎えに現れます。母子は親族の招きで渡米し、マリオ少年が生まれて初めて登校したのは米国に到着した翌日だったそうです。
 名門ハーバード大で博士号を取得したカペッキ博士はその後、特定の遺伝子の機能を失わせた「ノックアウトマウス」を作ることに成功。病気の原因解明などに幅広く貢献する技術を確立し、今回の受賞につながりました。
 別にノーベル賞がすべてではないでしょうが、博士が受賞のスピーチでどんなことを話されるのか今から楽しみです。

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