「共」に「生」きる。 in 阿蘇

NPO法人 ASO田園空間博物館をご紹介します。

JR阿蘇駅のすぐ正面にあります。現在、周辺は「道の駅」の工事中で、博物館は、今後、観光でこられた方たちの案内役としての核となる施設です。

炭鉱専用の鉄道跡が、一本、現在と過去をまるで今でもつないでいるようでした。

               朽ちかけたレンガの壁、こびりついた鉄さび、骨格だけのライト、そんなものが、無言に何かを訴えてくる気がします。

坑口へ近づくにしたがい、どこからか地底の風が吹いてくるように感じます。

     第二竪坑坑口です。ここから坑内へ降りていました。人員昇降、および排水、排気の用途として利用され、石炭は揚げていません。 深さは274メートルありましたが、閉山時、選炭場の土砂で埋め立てられました。

レールの上には、炭がん(石炭を運ぶ炭車)やケージ(竪坑の昇降用エレベーター)がポツンと置き去りになっていました。

      閉山時の安全灯室です。 今も安全灯(ヘルメットライト)の充電器が現存しています。

浴室では、ススを落としホッと白い歯を見せる顔が見えてくるようでした。

         レンガづくりの建物の中は水を打ったように静まり返っています。 ほぼ閉山になったときのままの状態で保存されているため、静寂とあいまって、耳をすませばそこに、かつての炭鉱夫たちの息遣いや表情まで見えてくるよ […]