「共」に「生」きる。 in 阿蘇

『夢屋だより(7/4発行。夏号・106号)』からの文章です。

夏本番の前に皆様へ時節のご挨拶申し上げます。 
作業所「夢屋」代表 宮本 誠一

熊本地震から一年と3か月が過ぎようとしていますが、いかがお過ごしでしょうか。新国道57号線もいよいよ今月からトンネルの着工がされ、20年度までに完成予定とのこと。ただ豊肥線復旧は未定で、合わせて被災された御一人御一人の真の生活再建にはまだ時間が必要かと思われます。どうか梅雨の最中、体調など崩されませんことを心から祈るのみです。
 さてそんな中、メンバーも文章やイラストで書いていますように、韓国京畿道安城(アンソン)市のハンギル学校(障がい者の方々が在籍している社会福祉法人の運営する学校)から15名の職員や関係者の方々の訪問がありました。まずバスが到着するや皆さんとのハグ、そしてハングルでのウエルカムボードを用意していたところ、理事長が真っ先に指でなぞり大喜びされました。そして一週間前から特訓していた韓国語での自己紹介には温かな拍手まで頂戴しました。地震後、鉄道の遮断によりメンバーの一人が南阿蘇から来れなくなった話をすると涙される場面もあり、国は違っても心は同じなのだなあと改めて気づかされました。最後に今度はぜひ私たちの学校へもいらして下さいという理事長の言葉が心に沁み、市民レベルでのつながりがいかに大切かを痛感した次第です。では6月から8月までの行事(予定を含む)をご紹介させていただきます。
6/6 韓国京畿道安城市のハンギル学校の職員、関係者(15名)の訪問。
6/16 10月に愛媛県で開催予定の「全国障害者スポーツ大会」のオープン競技、精神障がい者フットサルの予選のため北九州のチーム(トラムート北九)の選手と監督10名様が簡易宿泊所『野菜ty(のなてぃー)』に御宿泊。 
7/21~22 北九州からNPOの生活介護事業所代表と就労継続事業の代表が研修のために『野菜ty(のなてぃー)』に御宿泊。
7/26 池邉美早さんの誕生日。
8/9 阿蘇市人権・同和教育学校職員課題別研修会に「夢屋」が講師として招かれる(12年連続)。メンバー一人一人が自分の言葉で日々の暮らしの様子を話す予定です。
8/28 山内裕子さんの誕生日。
最近話題の本で、『サピエンス全史』(ユヴァル・ノア・ハラリ著)というのがあります。人類史をホモ・サピエンスという〝種〟の起源から問い、経済や政治、文化を検証し直すという壮大なテーマで書かれています。そこにハチやアリ、オオカミ、チンパンジーはある程度の柔軟性があってもごく親しい少数の仲間としか協力できず、ホモ・サピエンスだけが多数の見知らぬ者同士でも協力し合える力があり、その源が〝想像力〟だとしています。そしてその想像力により形成された様々な観念や仕組み(貨幣や法律の価値や平和や民主主義などの生活規範)を共有することで現在の多様な繁栄が可能になったと言っています。夢屋も作業所運営を通し、この〝想像力〟をこれからも少しずつでも育みながら、障がいのある、なしの境界を一歩ずつ越えていければと思っております。どうか皆様のご支援、ご理解をよろしくお願いいたします。
    
『韓国の方々との交流』      ☆中島 地利世☆
6月6日に韓国の安城市の障害者教育施設「ハンギル学校」から15人もの方々が【夢屋】に見学に来て下さいました。
韓国に近い対馬で生まれ育ちながら、実際に韓国人とお話した事はありませんでした。
でも、せっかくわざわざ来て下さるのだからと、挨拶と自己紹介くらいは、韓国語で
出来るようになろうと、宮本さんが単語を調べてくれて「夢屋」の皆で猛練習しました。
「チョヌン ナカシマチトセ イムニダ!チャルプッタクハム二ダ」
(訳:私の名前はナカシマチトセです!宜しくお願いします。)
これだけでも、すらっと言えるまでに時間がかかってしまいました。(苦笑)
私は家でも韓国語に少しだけ詳しい2人の妹に教えてもらおうと相談しました。
すると特に末の妹が「韓国語はとにかく複雑で誤解されやすいけん気をつけてね」と
注意しながら、時間がないのでとりあえず必要な発音の仕方などを教えてくれました。
正直チンプンカンプン…ここでも、なかなか時間がかかりました。(・.・;)
あと、覚えやすいコツとして教えてもらったのが、たとえば韓国の有名女優が出演しているドラマを見ていた時に、会話の中で「チョンマ?(本当に?)」という発音のセリフがあって、それを聞いた兄が「は!?今「ホンマ?」って言わんかった?関西弁、言うたやん」と、騒いでいたと聞いて、「確かに似てるな…」と笑ってしまいました。
「そんなふうに、聞き馴染みのある言葉や日本語に意味も発音も近い言葉を好きに連想するのが良いかも…「アラッソ(わかった)は「あら、そう納得!」とかね」とアドバイスしてくれて、だんだん勉強するのが面白くなってきました。
あと本場の声が聞ける韓国語のドラマ(字幕付き)は、結構、記憶に残ります。
私は韓国の俳優クォン・サンウさんが好きで、以前、観ていたドラマでよく使われていたので覚えた単語ですが、「ハラボジ(おじいさん)、ハルモ二(おばあさん)、オモニ(母)、アボジ(父)、オッパ(兄)、オン二(姉)、チング(友達)」等、人間関係の言葉や代表的な言葉「アンニョンハセヨ」「コマウォ(ありがとう)」「ケンチャナ(大丈夫)」
「マシッソ(美味しい)」「ヨボセヨ(電話のもしもし)」「ファイティン(ファイト/頑張れ)」「ミアネヨ(ごめんなさい)」…等々。全部ドラマで、目と耳から入れて覚えた単語です。
来れれる直前まで、練習した甲斐もあって自己紹介ができた時「お~!」っと歓声と温かく拍手をしてくれました。あと韓国の人同士でお喋りされている時、1つ聞きなれた単語がありました。「アニ!アニ!」とか「アニャ!」これは、「いいえ違います」という否定する時の言葉らしいのですが、笑顔の雑談で何を否定されていたのかわかりませんが(笑)
意味がわかる単語があって、少し嬉しい瞬間でした。あと、帰られる前に、なんと理事長さんが、私達1人1人にドル紙幣を1枚ずつ下さって、これも初めての事で驚きました。
みなさん、初対面とは思えないほどフレンドリーな方ばかりで、最後に見送る時も次々と力強いハグしてくれて、両手を握りしめ「ファイティン!」と、励ましの言葉を言って
下さいました。短い時間でしたが、とても心温まる楽しい時間でした。

皆様のお力で復活させていただいた簡易宿泊所『野菜ty(のなてぃー)』が、また多くの方々に利用していただき、たくさんの感想の声を頂戴しています。その中からいくつかを紹介させていただきます。本当にありがとうございます。そしてまたこれからもよろしくお願いします。
2016.11/19
●埼玉県春日部市から来ました!
M(みんな) C(地域で)K(暮らそうよ)という理念のもと、障がいのある人もない人も幸せ(PEACE)になれるように、日々活動しています。みんなで一堂に会して、薪ストーブの優しい火につつまれて、ピアノを弾いたり、歌ったり、楽しく過ごさせていただきました。阿蘇の自然ををたっぷり味わえて、『野菜ty(のなてぃー)』はまるで隠家のようでステキな場所でした。とても良い思い出になりました。ありがとうございました。また来させて下さい!
●薪ストーブをつける手間が楽しかったです。燃える炎が暖かくて、山の中の静かな時間のおかげでゆっくり過ごすことができました。音も気にせず、仲間たちとの時間が最高でした。パンもありがとうございました。作っているところを見学させていただいたおかげで、一層おいしさを感じさせてもらいないがら食べることができました。
2017.4/7
●幸せな空間でした。少ししかいられなかったですが、今度来るときはゆっくり何日か滞在したいです。僕は遠い北海道の地へと帰りますが、心の中の『野菜ty(のなてぃー)』はいつもひっそりといることでしょう。またいつか。
2017.6/16
●16日に熊本市でフットサル大会があり、そのあと身体がボロボロ疲れている中、ここの簡易宿泊所『野菜ty(のなてぃー)』に到着しました。疲れていた心身は夢のようなロマンが詰まった部屋を見たとたん、キラキラした気分になって、心も体もよみがえった気持ちになりました。梅雨時期ではありましたが、暖炉をつけて楽しみました。『野菜ty(のなてぃー)』に行けたことで、より幸せだと感じれました。またぜひ来たいです。震災で大きな被害があったとのことですが、残してくれてありがとう!本当にありがとうです! 感動!!
●朝起きて、チームメイトから夜の山の静けさや星がきれいに見えることを聞いて、いいなあと思いました。そこで早朝、散歩がてら山の方へ行ってみました。そうしたら山道で鳥の鳴き声や風の音しか聴こえず、とても心がいやされました。また機会があれば訪ねてみたいと思います。お世話になりました。
●今回は素敵な空間を提供していただきありがとうございました。オーナーのセンスの光る家でかっこういい暖炉、味のある照明を見た瞬間、フットサルの疲れが吹っ飛びました。将来、僕もこういうお家に住んでみたいです(笑)。夢屋さんが焼いてくれたパンもすごくおいしくて、一泊でしたが満喫できました。またいつかここを訪れた際は、どうかよろしくお願いします。

コウキ&マイ日記        byチー
4月19日・水曜日(晴れ)
朝から気分が良さそうなコウキ君♪それは、目にかかるほど邪魔になっていた前髪を、ミヤさんに切ってもらったからです。何度も自分のおデコをポンポンと撫でてみては「ふふっ」っと笑ったり「ん~っ!」と叫びながら、体を揺らしていました。逆にマイちゃんの方は、最初「夢屋」に到着した時、なかなか車から降りたがらず、少し不機嫌な様子でした。ミヤさんが優しく「どうしたの?皆なかで待っているよ」と言うと降りてきました。家の中に入ると、大好きな家族のお話をしてくれたりして、コウキ君の動きを見ていると、少しずつ、いつもの笑顔が戻ってきました。
6月6日・火曜日(晴れ)
今日は、朝早くから、はるばる韓国からのお客様が来られるので、みんなソワソワして、その雰囲気がコウキくんにも伝わったのか…?キョロキョロ、少し落ち着かない様子でした。到着されて、部屋に入られると真っ先にコウキ君にお声をかけて下さる方がいました。
マイペースに寝転がっているコウキ君を見て、具合悪いと思われたのか、「ケンチャナ?(大丈夫?)」とせっかく聞いて肩をポンポンしてくださったのに、「あ~」と言いながら、その人の体を押して嫌がっていました。(苦笑)その人は気にせず笑顔で「あ~ミアネ…(ごめん)」と笑いながら離れていました。その後もたくさんの方が、次々コウキ君に話しかけて下さったり、頭を撫でてもらったりと、大人気のコウキ君でした。
6月7日・水曜日(くもり)
今日はマイちゃんが来る日なので、コウキ君も大喜びで賑やかな夢屋になりました。
先週5月31日が誕生日だったマイちゃんのお祝いをみんなでささやかにしました。
平成と一緒に生まれたマイちゃんも、いよいよ20代最後の29歳。☆
すっかり大人の…と思っていると「お姉さんになったねぇ」と褒められた時に見せる
「ふっ…」と髪をかきあげながら照れる顔がまだまだ可愛い少女の顔でした。
貰ったプレゼントを待ち切れず開けては、嬉しそうに笑うマイちゃんでした。

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