「共」に「生」きる。 in 阿蘇

ちょっと遅くなりましたが、『夢屋だより』新緑号(2/14発行)からの文章です。

待ち遠しい春の到来を前に、皆様へご挨拶を申し上げます。 夢屋代表 宮本 誠一

早いもので2017年も2ケ月が過ぎようとしていますが、皆さまお変わりありませんでしょうか。夢屋では下記にもあるように、ここ数年1月から3月は地域の小学校からの交流学習の依頼が増え、メンバーたちも大忙しです。内牧小、阿蘇北中卒の池部美早さんや竹下舞さん、宮地小、一の宮中卒の山内裕子さんや小嶋康揮さんらの元担任の先生や関わって下さっていた職員の方たちと当時の懐かしい話に花を咲かせたり、直接本人の成長した姿を見ていただける素晴らしい出会いと交流の場になっています。またメンバーたちも可愛い後輩たちにパン作りを通じて接することができるとあって、大いに張り切ってくれます。特に最近は美早さんが作詞した歌『わたしのパンづくり』や裕子さんの日頃の受け答えから生まれた私との漫才『それって、どっち?』や『それって、どういう意味?』は児童の皆さんから好評で、毎回温かな手拍子や笑いの渦に包まれています。こういった光景を目にしていますと、この阿蘇の地で地域の障がい者の皆さんと一緒に長年、作業所をやってきて良かったなあとしみじみとした喜びに一杯になります。改めてこれまで支えて下さいましたお客様や地域の方々、行政関係者へ心より感謝申し上げる次第です。では1月から3月までの行事(予定も含む)をご報告させていただきます。

1/4 仕事始め。年賀状の返事書きや活動の準備も含めた掃除等。
1/5 パン作りと運営の開始。ご近所や配達先のお客様、市役所への新年のご挨拶。
1/16 一の宮小学校「たんぽぽ学級」の皆さんとの交流学習。(夢屋でのパン作り等)
1/18 JDF日本障害フォーラムからふれあいワークの里崎さんとNPO法人ドリームパークの手嶌さんが簡易宿泊所『野菜ty(になてぃー)』視察のため来訪。
2/13 一の宮小学校「たんぽぽ学級」の皆さんとの交流学習(一の宮小へ出かけて行う)
2/27 山田小学校6年生の皆さんとの交流学習(夢屋でのパン作り等)
3/6 山田小学校 3、4年生の皆さんとの交流学習(夢屋でのパン作り等)
3/23 山田小学校卒業お祝いのケーキづくり。

余震がほとんどなくなったとは言え、昨年の地震の経験はふとした瞬間に蘇りますし、地震でなくともちょっとした振動や足元の揺れに反射的に身を固めてしまう自分がいます。そんなとき平安でいられることにホッとし、改めて災害のない喜びを噛み締めずにはいられません。
そんな中、メンバーたちにとって、まだまだ復興途上のご苦労の最中でありながらも、「今年もおいしいパンを楽しみにしとるよ。風邪ひかんごつね」と笑顔で掛けて下さるお客様方の声は財産ですし、大きな支えです。また、前記した交流学習でやってくる子どもたちにも、家へ帰ったら必ず家族の皆さんにもよろしく伝えて下さいとお願いしています。それはお子様一人一人に無量の愛情を注がれている保護者や地域の方々の存在があることを忘れてはならないというささやかな自戒によるものです。なぜなら夢屋もそんな多くの方々のお力でこれまでやってこれたわけですし、そんなかけがえのないつながりを大事にしたいと思っているからです。それでは、どうかこの一年が皆様方にとって少しでも幸大きいことを心よりお祈り申し上げて、大変遅くなりましたが、今年初号のご挨拶に代えさせていただきたいと思います。

国道57号線、JR豊肥線の一日も早い復旧を。 下村津代

去年を振り返ると、とにかくあの熊本地震の恐ろしさが消えず、それが頭から離れませんし、今年の願いはまず、あんな地震があってほしくないという思いで一杯です。でも最近は、日本や世界のあちこちで大きな地震が起きてますし、やがてまたいつ、どこで起こるかもわかりませんので、そんな不安がいつも離れず気が気ではありません。とにかく一日一日が何もなく終わってくれることにホッとしている毎日です。
昨年11月14日には阿蘇小学校へウルマと宮本さんの三人で出かけ、視覚障がい者の普段の生活の話をさせていただいたのですが、児童の皆さんは、最初からとても意欲的で活発な雰囲気が伝わってきて、最後には質問もたくさん出て、こちらも楽しく過ごすことができました。事前に準備をされた先生方に感謝を申し上げたいです。ウルマもお出かけの時は、尻尾をふりふりしてとても喜ぶのですが、たくさんの児童の皆さんに囲まれ、いつも以上に張り切っているのが伝わってきました。私だけでなくウルマにとっても、とてもいい体験になっていると思います。
今年のお正月は、信じられないくらいの気持ちいい晴天で、その天気が元旦から一週間ほど、ずっと続きました。おかげで私もウルマと一緒に家の近所をたくさん散歩することができ、体調管理にも良かったです。私の記憶では、こんなに天気に恵まれたお正月の期間も珍しく、あまり良すぎると心配性の私はついつい、これもまた何かの悪い前触れではと気になってしまうほどでした。
地震後の生活で一番困っているのは、阿蘇市の皆さんの多くも同じかと思いますが、国道57号線とJR豊肥線が使えなくなったことです。これまで熊本市内へもときどき買い物や用足しに行っていたのですが、電車さえあれば、ウルマと私だけでできていました。しかしそれができなくなり、息子に仕事が休みの時に頼む以外なくなりました。でも道も山を越えるルートで、渋滞の予想もあり、皆の疲労の度合いなどを考えると気軽に行けなくなったのが現実です。一日も早い復旧を祈らずにはいられません。

『お正月の過ごし方』   中島地利世              

また、新しい年が明け、気持ちも新たに初めのお便り。
いつもお世話になっています皆様、今年も宜しくお願いします。
私は、今年の初詣では、大分県竹田市の「扇森稲荷神社」に行ってきました。
初めて行く場所にちょっとワクワクして、車内から見えた鳥居の大きさにまず驚きました。
駐車場に着いて、車から降りるとすぐに聞こえてきた太鼓の音。「何だろう?」と会場の方を見ると、ちょうど「神楽」の舞が始まっていました。
初めて生で演じられている神楽を間近で見れて、その迫力に思わず立ち止まっていたら、歩行者の流れを止めてしまうので、まずは先に本堂の方にお参りをすませに行きました。
その後、本堂に向って左側の方から小さい祠がいくつも祀られている細道が続いてあって、順番にお参りしながら歩き進み、どこの祠にも小さいお狐様がいて、とても可愛かったです。
その細道が終わると、最初の駐車場のそばに出れて、「あ、ここに繋がっていたんだ」と思いながら周囲を眺めていると、また1つ別の入り口があって、そこから小さめの鳥居がトンネルのようにたくさん並んで立てられていました。
その下を歩いて上っていくと、急斜面な坂道で、息切れするのが早く日頃の運動不足を痛感させられました。(苦笑)
上りきると心臓バクバクでちょっと苦しかったですが、一気に視界が広がり、さっきまでいた場所が見下ろせて、空気も清々しく素晴らしい場所でした。
大きく深呼吸して気分を落ち着かせると、そこに一か所だけあった祠にお参りして、また下の会場に戻りました。
下り道は楽でしたが、急斜面なので今度は転がり落ちないように気をつけながら歩き、駐車場に戻ると先ほどの太鼓の音がまだ続いていたので、また神楽の会場に行きました。
着くとまたちょうど良い場面の時で、今から大蛇を退治するという演技のところでした。
太鼓もまた素晴らしくて、最初の緩やかな感じの音と違い、まるでこっちに迫って来られているみたいな感じの迫力で、お客さんも、呼吸や瞬きを忘れているのでは?という位の勢いで集中して観賞されていました。
そうかと思えば、退治していた人が舞台からお客さんの方に下りて来て、わざとお客さんに刀を振り下ろしてふざけたり、笑いもありすごく面白かったです。
神楽が終わると、今度はおみくじ会場に行きました。
私の運勢は…何と「大吉」☆書いてある事を読んでみると良い事ばかりのアドバイス♪
初めての神楽も楽しく体験が出来て、良いスタートを切る事ができました。
私事ですが、今年はいよいよ30代最後の年…新しい経験や楽しい思い出たくさんの年にと、このまま良い流れが続きますように、心から願いながら、いつも支えて下さっている皆様に感謝の気持ちを忘れず、また一年間、元気で頑張りたいと思います。

コウキ&マイ日記

1月11日・水曜日
また、新しい一年がスタートして、最初のコウキ&マイ日記です♪
残念ながらマイちゃんはお休みで初顔合わせは叶いませんでしたが、その分、やっぱりやってくれました、元気なハッスル少年?青年?コウキ君!(笑)
そんな彼も今年は「年男」で24歳♪今年の干支のように、ソファーの上で跳ねる!叫ぶ!自分でツボにはまり笑う!よほど気分が良いのか、とても絶好調でした。
1月18日・水曜日(くもり)
今日はマイちゃんも来てくれて、今年に入って通所メンバーが全員揃いました。マイちゃんは、久し振りな事もあって、最初はちょっと緊張している様子でしたが、コウキ君が何度も立ちあがって来て体を揺らしたり、「あ~あ~」と可笑しな声をだして笑わせてくれるので「コウキ君…おもしろい!も~落ち着いてっ」といつもの元気なツッコミマイちゃんが復活♪2人ともチラチラお互いを見ては、楽しそうに笑っていました。

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