アンハッピーエンド      貴田雄介

 

僕達は

一対の

仲のよい夫婦で、した

 

きっかけは

そう

ほんの些細な 取ルニ足ラナイ

すれ違い

バッドタイミング

魔が差したというのか

動かぬ証拠という類いの

不義などありはしなかった

 

それなのに

妻は夫を信じられず

疑いの魔物を飼い太らせ

蚕のように腹を食い破った

 

パンドラの匣

あらゆる邪悪なものが溢れ出し

この生活を支配してしまった

 

それから先は悲惨な人生

惨めな一生、を

送る、、、。待て。

何かが間違っている

惨めな一生を送るのは誰か?
男か?女か?

二人ともか?
仮に二人ともが同じような惨めな一生を送ることになるのなら

二人はなぜ一緒の道を歩めなかったのか?

二人倹しく日陰の道でも

仲睦まじく暮らすことができたはずだ

 

惨めな一生を送りました。という言葉で

二人を責め立てたのは

他でもないぼくらじゃないのか?