アフリカ           宮本誠一 

 

百円玉ぽっきりの餌箱を与えられた

盲目のシマウマよ

沈んだ躅足しか発しない

それがおまえだったんだな

ちっぽけな端屑をもらいながら

サバンナをどれだけ駆け上がれるんだ

消え失せてしまった

いななきを抱えて

 

盲目のシマウマよ

悲し気な眼差しを向けるのはやめてくれ

お前はだからこそこんな海域へ

連れてこられたと言うのに

 

ああ、

沈黙の中で蹄を研ぐには

あまりに長きときだったことか

 

それでもお前は

無音の鬨をその蹄から

響かせるのだろうか