「共」に「生」きる。 in 阿蘇

2025年末号『夢屋だより』(12/16発行)の文章です。

〇今年もあとわずかになりました。「夢屋」より師走のご挨拶をさせていただきます。                               2025 12/1 作業所「夢屋」代表 宮本誠一

早くも今年も残りわずかとなりましたが、皆様お変わりありませんでしょうか。11/25には地震が発生し、熊本地震を髣髴する揺れに驚きましたが、お怪我はなかったでしょうか。このようなことが起きるたびに、「災害は忘れた頃にやってくる」の寺田寅彦の言葉通りだなあと実感させられる次第です。今回の経験も含め、らに気をつけていきたいと思います。夢屋では本年もパンづくりや配達、販売などの日常活動に加え、市内の小中学校からの職場体験と交流学習、夏の小中高の学校職員(約百名)への課題別人権同和講習会への講師招聘、人権フェスティバルでの即売と展示などメンバーの力を合わせ終えることができました。これもひとえに毎日のお客様を始め、ご理解とご支援下さる地域の皆様、行政、教育関係者の方々のお陰と心より感謝申し上げる次第です。
さて、毎朝の『見守り隊』も児童の皆さんの成長を見ながら楽しくやらせていただきました。一緒に歩いているだけで背丈の伸びや体力がついてきたことを実感し、会話の中から今、何を習い、どんなことが好きで何が苦手かなどすすんで話してくれ、こちらも返事をしながら共感とともに教員時代も思い出せ、嬉しいかぎりです。寒い中、白い息を吐き次々とやってくる児童の皆さんの顔を見ていると、見守られ励まされているのはこちらではさえ思う今日この頃です。改めて貴重な機会を与えて下さった保護者、教職員の皆様に感謝申し上げる次第です。
では9月から12月の行事(予定を含む)をご報告させていただきます。
9月 甲斐誠さん、下村津代さん、中島和子さん誕生日を祝う。                    9/24農事組合法人『碧水』理事長竹原忠信様からお米のご寄付。                  11/1『阿蘇市子ども芸術祭』が開催され地域の児童生徒の演目を観覧。                 11/3薬師堂で〝よど祭り〟があり、博康さんと参加。                      11/12一の宮小からパン作り体験学習。                               11/19阿蘇市人権フェスティバルでパン販売。                           11/15HIGOパイロットクラブ代表の鈴木由利様からお米のご寄付。12月上甲大斗さん誕生日祝う。12/10、17一の宮小からパン作り体験学習。                           12/24オルモ・コッピアで慰労昼食会                               12/26夢屋仕事納め                                      1/6(火)仕事始め
自営農業を主とする基幹的農業従事者の急激な減少の記事が11/29の熊日新聞一面に載っていました。猛暑と資材高騰も拍車をかけ、この5年で全国で34万人減、熊本で24%、1万2441人が離農し、平均年齢も67.6歳とのこと。阿蘇市も今回の数値はまだ公開されていませんが2015年に自給的農家数514戸だったのが2020年には399戸となり、2010年と2020年を比べただけでも1.42倍もの差があり、当然今年の調査でも顕著な減少が見られるはずです。『夢屋だより』で何度か書かせていただきましたが、生産者の生活はもちろん、国民の食の安定、国の安全保障のためにも農林水産業は重要な分野であり、国として従事者を増やすのは喫緊の課題であり、地方復興のためにも知恵を結集していただきたいと思っています。
最後になりますが9月『愛徳』弁当の佐藤哲也氏がお亡くなりになりました。宮地小での勤務時代からお連れの美佐子さんともどもお世話になり、「夢屋」開所以降はパン購入だけでなくメンバーにおやつを下さったり、常に温かく見守って下さいました。心よりご冥福をお祈りしたいと思います。そんな美佐子さんが最近の配達時、「私たちも40年を目標にやってきたから『夢屋』」もがんばりなっせ」と励まして下さいました。またも宿題を与えられたような気がします。来春から32年、この先どうなるかはわかりませんが、メンバーの居場所のためにも健康に留意し継続していかねばと思っているところです。どうか皆様、「夢屋」を今後ともよろしくお願いいたします。

〇「トラブル続きの2025年」     中島 地利世(ちとせ)

2025年は、何度か映画に行けたり趣味を楽しむ余裕もありましたが、残念ながら色々と大変だった事の方が多く、なかでも特に印象に残っていることを振り返ってみました。前々号の『梅雨号』でも書きましたが、母が3月に2回も入退院を繰り返し…2回目の時の方は、急激な血圧低下で意識が曖昧だったのが不安で、夜遅く救急車を呼ぶほどでした。
【7月末】庭にスズメ蜂の大群が発生!!急遽 駆除の業者を依頼し、下見に来られた業者の方が言われるには異常な暑さの影響で、あちこちに大量発生しているという事で、うちの裏庭にも蜂の巣をつくられてしまったわけです。すぐそばに、母が外出時に使う車椅子用の昇降機を設置して頂いているので、移動の時に万が一刺されでもしたら…と不安になり、呼吸器官が弱いことを伝えると「アナフィラキシーショックでも起こしてしまうと、ほぼ即死の可能性も…」と言われ、高額費用でしたがそんな事も言っていられないので、すぐに駆除してもらいました。
【9月】母の古希のお祝いをした翌々日ぐらいから、はしゃぎ過ぎた疲れからか? 母が高熱が続き、また入院…今度は日赤に1週間入院して、その後 地域医療センターに転院して2週間ほどで退院しました。日赤で聞いた説明は、高熱の原因はやっぱり尿の排出量が少ないという事で、今 使用中の尿管カテーテルとは別に膀胱留置カテーテルというものも勧められました。最初は「こちらは患者様の身体への負担が多少かかる事もご理解頂いてご検討下さい」と言われ、迷ってすぐには返事することが出来ず、暫く様子見ということで退院しました。
【10月末】自宅の近所の緩い坂道で急いでいたら、数年ぶりに大転倒!左足と右腕を負傷まず医療センターで一度 受診して、その後は内牧の整体に一週間通うこととなりました。足の痛みが治まるまで自転車に乗れず、「夢屋」には毎日 竹原さんが車で送迎してくれました。
【11月】 母の高熱再発…今度は毎日 下痢も続くため、診察を受けたらなんと4度目の入院!!9月に話があった「膀胱留置カテーテル」を再度 勧められたので、再度家族で相談しました。「悩んでいるうちに症状が強まり、使用してもしなくても、結局 命の危険があるのなら…」とわずかでも母が楽になれるように期待して付けてもらう事にしました。 そのため、入院期間が一か月に伸びました。11月17日には、私たち家族全員が病院の会議室に呼ばれ、そこに在宅医療相談委員、主治医、胃ろう専門の看護師、入院中の担当看護師(3人)、ケアマネジャー、自宅訪問看護師、訪問入浴スタッフ、デイサービスの代表さん、10人もの関係者がお忙しい中に集まって下さり、これまでの結果や今後の流れについて、話し合いました。特に訪問入浴の担当スタッフさんとデイサービスの代表さんは入浴中や移動の時などの注意点を主治医に熱心に質問して下さっていました。皆さん超多忙な方ばかりなのに、母1人のために貴重な時間から1時間も使って下さり、本当に申し訳ないのと「母は幸せ者だな…」と、感謝の気持ちでいっぱいでした。
最後に、私事ですが来年「午年」歳女です。今年一年間、お世話になった方々に感謝を忘れず、来年は事故など気を付けて、もうちょっと明るい年になれるように、願うばかりです。

〇この一年をふりかえって        下村津代

まず大きな出来事はなんといっても5/12日のロダンとの別れ、そしてホーリーとの出会いです。8年間連れ添ったロダンを福岡の盲導犬協会へ連れていき、悲しみの冷める間もなくホーリーとの出会い、そして協会と阿蘇でのそれぞれ一週間の共同訓練が待っていました。年が明けて三歳になるホーリーはおてんばで元気がよく、こちらもあれこれ気をつけていたのですが、半年が過ぎ、少しずつ落ち着きも出てき、毎日の日課であるお散歩もしっかりサポートしてくれてます。
ただ前から言ってますが、なかなかよくならないのが道路事情です。側溝や路面のへっこみやでっぱりは私たち視覚障がい者にとって命にかかわる問題ですが、よくこれまで骨折しなかったなあと我ながらゾっとなったり、感心したりしています。また先月の地震の際には久しぶりに恐怖を覚え、座り込んだまま、ホーリーを抱いてがたがたふるえていました。9年前の熊本地震の際には避難所になっていた一の宮中学校の体育館へ行ったのですが、人が多い上、盲導犬を連れた者への配慮も特になく、ああここにいるのは無理だなと諦め、すぐに自宅に引き返しました。あの経験から災害が起こった際は、家の外へ出たり入ったりするより、むしろ中でじっとしとく方が安全だと身に染みています。
最後に、今年は物価高に悩まされつづけた年でした。幸いホーリーの餌は宮城県にある『盲導犬サポートセンター』が扱っている盲導犬専用のドックフードしかやっておらず(他のをあげると栄養面もそうですが〝拾い食い〟につながり、健康だけでなく仕事にも支障がでてきます)、そちらの値段はセンターの努力で低く抑えて頂いていますが、私自身の生活面の物品が値上がりし、食料品を始め常に節約を心がけ買い控えしながらなんとかしのいでいるのが現状です。来年は物価の安定と道路事情の改善が少しでもされることを心から願っています。皆様もどうか健康に留意され、よいお年をお迎えください

コメントはまだありません

TrackBack URL

Leave a comment