案内人            宮本誠一

 

仲間を引き連れ

どこかへ向かっている

(地図はさっき燃やしてしまった)

 

見渡す限りの高い壁

顔色をうかがう

侮られぬよう

 

隠し持った表紙のとれた

ハンドブック

丸腰一人

これ案内人

 

やがてくる袋小路

 

どうした

大丈夫

小声で

ささやく

計算どおり

 

ふいに襲う恐怖

握るは彼らの命

葬られるはすわ自分

 

ほら着いた

目配せと会釈

なにかがゆれ劈く

 

やってくる

ひとときの安らぎ

ひとり居のすみかしずか