「共」に「生」きる。 in 阿蘇

『ダスト・イマージュ』/その十一

それから一月ほどして予備校からの帰り、ぼくは久し振りに街に出掛けてみようかと思い、市電の駅へ向かった。自分の乗る車線のホームの反対側の交差点で風が強く吹き上がり、そこで少し立ち止まった。そのとき、これから行こうとする方角 […]