「共」に「生」きる。 in 阿蘇

2010・8/4にあった阿蘇市人権同和教育部会課題別研修会・「共生」の教育での夢屋の発表を聞かれた感想をいただきましたので、いくつかご紹介します。

先日から夢屋さんには、いろいろとお世話になり、ありがとうございます。そして本日も様々なことをお話していただき、充実した時間が過ごせました。
宮本さんの話の中で、一つ心に残った言葉があります。それは「ハードルを下げてあげればいいだけなんですよね」です。
私はいつも反省するのですが、ついつい子どもたちに手立てというより手をかしすぎてしまうときが多々あります。それははっきり言って子どもたちにとってはマイナスなのです。何で手をかしてしまうかというと自分の勝手な判断というか自分の価値観や物差しでその子の力を判断して手を出してしまいます。それは見方を変えると差別といわれるかもしまうかもと思います。この子はこれくらいしかできないから……と勝手に判断しているのです。やはりこれは本当に自分を変えていかないといけないと思います。
自分の物差しで人を図るのではなく、その人が自分の力で自分からチャレンジするようハードルを下げて取り組ませる。それが自分のすべきことなのだと思いました。そしてその人ができたという達成感を味わうことができるようにすることが本当の手立てだと思いました。毎日が反省ばかりですが、今、目の前にいる子ども達が、どの子も将来、胸張って生きていけるよう力をつけていきたいと思います。反省しつつも前を向いて自分におできることを精いっぱいやっていこうと思いました。ありがとうございました。


今日の講演もですが、6月に学校に来ていただいて、子どもたちと一緒にパンづくり(グルテン)をしていただき、本当にありがとうございました。子どもたちが書いた感想を読みながら、(五感を使った交流は本当に心に残るものだなあ)と思いました。
それに、今回の講演ではっきり感じたのは宮本さんが明るく元気でおられることです。
『価値感』という言葉が何度か出てきましたが、人や物事の見方、捉え方、考え方によっては顔が下がったり、元気がなくなったりしますが、本当に宮本さんは明るいなあと思いました。私も以前、知的障がいの子を1、2年生のときに担任させてもらいましたが、初めの方は「この子がいなかったら……」とつらく悩む時期がありましたが、日がたつにつれ、その子の言葉や行動に私の方が頭が下がることがあり、いつしかその子のことを大好きになり、クラスの中で、その子のおかげで元気になったり、わらったりとなっていきました。ふりかえってみると私やまわりの子たちの方がその子からたくさんのものをプレゼントしてもらったように思いました。
『共生』と聞くと、まだまだ自信をもって自分の言葉で言えませんが、でも「できることをやる」「できないことは教える」「友だちをつくる」この三つ、今日、たしかに大切なことだということを思いました。
これからも夢屋さんの活動が多くの人にあたたかいものとして伝わっていくことを願いたいと思います。そして私も宮本さんのように人や物事をあたたかい目で見て接することのできる人になりたいなあ……と思います。本当にありがとうございました。


本日の講演で、とても具体的にお話していただいて、非常にわかりやすかったです。
「導き」という言葉がとても心に残り、大切さ、そして必要なことだと思いました。
学校内でも「困った子」ではなく「困っている子」だととらえ、その解決策を見出すことが私たちの役目だと思っています。高校生といってもまだまだ幼い生徒や心ない言葉を発言してしまう生徒がいます。
そんなときに怒鳴って叱るだけではなく、心に響くようなような言葉で伝えたいと思っています。今日、宮本先生がおっしゃった中で、「コウキさんはぜんぶわかっています」と言われたこと、納得しています。
実は私は戸崎小学校の出身で、姉が4,5,6年生のときに宮本先生に担任してもらっていました。「先生を辞められてパン屋さんをしている」とまでは聞いていましたが、姉もその先のことは知りませんでした。帰ったら、先生のことを報告したいと思います。これからも頑張られてください。「夢屋」さんには、いつか姉とパンを買いに行きます。
私は高校では農業実習の担当をしています。生徒たちに命の大切さを伝えるために頑張りたいと思います。


私は夢屋のみなさんのお話を聞くのは3回目となります。毎回、宮本さんの実直な話しぶりやスタッフの方々の話に温かい気持ちにさせてもらっています。
その温かさは夢屋そのものだなあと今日の話を聞いて改めて感じました。「共生」あっての「就労」ですね。
今年の3月に本校支援学級に在籍していた生徒が卒業し、養護学校に進学しました。その子は現在、自宅からバスに乗って一人で登校し、帰りは保護者が迎えに行っておられます。
「地元の農業高校にやりたいけど、支援学級がないから……」保護者の願いを自分のこことしてとらえられなかった自分がいました。
高校側に問い合わせましたが、「そこまで」しかしませんでした。
夏休みに入り、日中、何度か中学校に遊びにその子は来ました。
高校卒業するときは就職のことがもちろん話になるでしょう。そのとき、私は彼の家へ行って話を聞いたり、就職先をいっしょに探せる人でありたいと思います。


現在、私も特別支援学級の担任として教育活動にあたっていますが、今日、お話のなかにあったようにまわりの子どもたちと学級をつなぐ取り組みがどれほどできているか、今後どんなとりくみができるかということが、まだまだ多くの課題があります。
まわりの価値観がひっくりかえる。違う視点から特別支援学級の生徒を見詰めると宮本さんが言われるとおり(感じられるとおり)、本当にゆかいで、やさしく、心あたたかくなる生徒たちばかりです。
その純粋さゆえに理解してもらえないことが多々あるのかもしれませんが、違う視点から見つめると本当に自分がどれほど愚かなのかさえ突き付けられることの多い毎日です。私たちにできることはまず、このことをより多くの人に伝えていくことではないかと感じています。子どもたちの持つすばらしさを感じ伝えていくこと、このことが大事な使命だとも思います。
夢屋さんには、一昨年、何度かおじゃまする機会がありましたが、今後も機会がありましたら、ぜひ交流させていただけたらと思います。


去年の授業の時は、大変お世話になりました。
担任していた子どもたちと私自身に素晴らしい出会いをさせていただきました。
この出会いは、生涯忘れることのないものとなりました。
さて、本日は、昨年の授業をきっかけに夢屋さんのことについて少しだけ知ることができたと勝手に思いつつ出席させていただきました。
夢屋さんのことを少しだけ知っている分、身近に感じることができたのがとてもうれしく思いました。
夢屋のみなさんの就労したいという気持ちをお互いにしっかり支え合われているのがよくわかりました。
「導く」ということは、その人にできることを見つけ、一人一人に合った支援をする上でとても大切なことだと思いました。
学校でも、厳しい立場にある子どもたちにどのような支援が必要なのか、効果があるのかと日々迷いながら生活しております。
「導く」という視点は常に持ちたいと今日のお話を聞いて思いました。
また、「夢屋」にあるみんなが安心して生活できる仲間や場も必要だと思いました。
昨年度の授業に加え、学ばせていただきました。
ありがとうございました。


「障がい者を支える人を支えなければいけない」との隣の農家の人の話や「認めて欲しいから地域の掃除や缶拾いをしているわけではなく誠意のやりとりとして行っている」
「就職・面接等での段階を踏んだ導き、共生を土台とした導きができていない。」
などなど多くの言葉が心に残りました。
単に仲が良いのではなく、共生するということとは、本当の仲間とはと色々と考えさせられました。
全体の場では、発言できなかったのですが、「障害者自立支援法」という法律は、あまり良く言われていない様ですが、夢屋さんにとっては、どうなのでしょうか?
お話の中でも出てきた財政面(経済的な面)での支えが、運営の中でとても大切だと思います。
その点では、夢屋さんは、いかがですか?
また、夢屋さんのような支援の場の横つながり(ネットワーク)は、どうなのでしょうか? 人と人のつながりと同様、作業所と作業所のつながりも大きな力になっていくのではないでしょうか? その中に学校も入れてもらうといいのでは…と考えました。
今回は、チーさんにもお会いできるかなと楽しみにしていましたが、ミユさんにお会いできて、うれしかったです。(きょうは歌は出ませんでしたね…。)


まず、卒業ぶりにミサキさんの元気な顔を見れて嬉しく思いました。
はじめの頃は、事務室の前で入室をためらっている様子をよく見かけていて、きっと緊張していたのでしょうか。
3年生の秋ごろから就職活動として、面接練習が始まったせいか、入室のノックやあいさつが、みるみる内に上達していき、明るく笑顔で会話ができるようになっていった事を思い出しました。
パティシエになるという夢は以前と変わっていないようで、今後も目標に向けて努力を続けてほしいと思います。
たぶん、夢の職業に就く為に頑張るのは、障害の有無に関係なく、誰もに共通する気持ちだと思います。
ミサさんの夢が叶うのを楽しみにしています。
本日は、色々なお話をいただき、ありがとうございました。

今年4月に阿蘇市に赴任したばかりで、「夢屋」って何のお店の名前なんだろう…というところから、この研修に参加してしまいました。
すいません。
でも、お話を聞いて、ホント、「夢屋」って、素敵なところなんだなあと感じました。
障害をもちながら、働くって、とても大変なことだと思います。
でも夢屋では、人と人のつながりがあって、笑顔のたえないところなんだということがよくわかりました。
自己紹介でも、一人一人が、きちんと自分のことを伝える事ができ、ミヤさんのおたずねにも、すぐに答えたりと、宮本さんとの信頼関係もしっかりできてるから、楽しく、過ごせるんだなぁと思いました。
まだまだ、障害をもっていることで、差別を受けてしまう世の中があると思います。
それでもこうやって、一人一人がいろいろな思いを持って生きていることを、伝えていかなければいけないと思います。
障害があることは、特別なものではなく、個性だと私は思います。
人がそれぞれ持っている、個性を生かして、これからも頑張ってほしいと思います。差別のない世界になってほしいです。


73名ものたくさんの参加者とそしてあたたかな感想、たいへんありがとうございました。また運営担当の先生もおつかれさまでした。

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