「共」に「生」きる。 in 阿蘇

少し遅くなりましたが、9/27発行の『夢屋だより・秋号』から文章をいくつか掲載させていただきます。

 

夢屋より、秋のご挨拶をさせていただきます。
代表 宮本誠一
熊本地震から5か月半が過ぎましたが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。その後も大雨や台風、余震など度重なる心労を察するに胸が痛むばかりです。「自分の人生で、まさかこんなことが待っていようとは思いもよらなかった」ご自宅が罹災され、仮設住宅に移られたお客様の言葉が今も重く耳に残り、離れません。いつも温かい言葉でメンバーたちを労い、パンを買って下さるその笑顔の向こうに、そのような苦悶があると思うと、自分の無力さを嚙み締めるばかりです。改めて心より、日々、葛藤の中生活の再建へ向け歩んでおられる方々へ敬意と尊崇の念を捧げたいと思います。
夢屋では、今回、メンバーたちの文章にもあるように8月3日、22日と学校の教職員の皆さんにお話する機会があり、『災害時における障がい者が置かれた状況から見えてきた課題』というテーマで、各人が当時の様子を含め、語ってきました。東日本大震災のデータをもとに、災害時の健常者と比べた場合の障がい者の死亡率の高さ(これは高齢者にも言え、約2倍から3倍になります)などから、その原因を考えていきました。そしてそこで出てきたことは、日頃からの個々の細やかな実態把握と、家庭や地域、行政、施設などの関係作りがいかに大事かというものでした。私もメンバーの命を預かる場の代表として、今後しっかりと肝に銘じねばと思った次第です。それでは5月から9月半ばまでの行事のご報告をさせていただきたいと思います。

5/7『夢屋だより』が春号で100号になる。
5/22 喜界島から、かつて外出支援を一緒にやっていた米田信也さんが震災のお見舞いに。
5/24朝日新聞(大分総局)の矢鳴記者が取材を兼ね、阿蘇の状況を聞きに来られる。
5/27大阪のブラザー・ジョルダン社から『きぼうの虹』の積み木のプレゼント。
6/14『夢屋だより』101号を震災の特殊号として体験をもとに急きょ発行。
6/7 JDF熊本からボランティアの支援。ノナティーの片づけがかなり進む。
6/26 農園でのジャガイモ掘り。
7/8奈良『こぶしの会』の小針さん、名古屋『サクランボの会』の大野さんがJDF支援で来訪。
7/26 池邊美早さんの26歳の誕生日を祝う。
8/2阿蘇市図書館長の森本さんが読書感想文コンクールの審査委員の依頼の」件で来られる。
8/3阿蘇市学校人権・同和教育部会課題別研修会「共生の教育」の講師にメンバー全員で参加。
8/22阿蘇西小の教職員研修会へメンバー全員が講師として招かれる。
8/26JDF熊本からスタッフが訪問(2名)。
8/28山内裕子さんの20歳の誕生祝い。
9/6~9 阿蘇中学校から2年生が職場体験(2名)、パン作りなどを通して「共生」を学ぶ。
9/9JDF熊本からきょうされん常務理事の赤松さんが訪問。
9/11 労働センター倉田哲也さん、埼玉春日部市の指定介助派遣事業所代表の田島健太郎さんがJDF熊本の支援員として訪問。

阿蘇市人権・同和教育研修会に参加してみて  下村津代

これまで私は盲導犬のことをできるだけ多くの人に理解してほしい思いで、できるだけ話す機会をいただいたときには出てきました。すべて児童生徒さんが対象で、先生や職員の方たちに話すのは今回が初めてでした。子どもたちの場合、盲導犬と一緒に教室に入ると最初から興味ありげな雰囲気が伝わってき、一人が質問するとそこからどんどん意見や質問も増え、盛り上がります。それで今回は先生たちですので、きっとかなり突っ込んだ意見や質問があるのではと期待と緊張の中ででかけました。
ところが8月3日の阿蘇市の教職員さんたちの場合、ほとんどシーンとした感じで、私への質問も一つもありませんでした。そのことに正直、驚きました。質問があればそれで話した内容の補足や自分自身の勉強にもなり、さらに有意義な研修になると思うのですが、とても残念でなりません。つづいて8月22日の阿蘇西小学校の研修会ですが、そこでは比較的先生方からも意見や質問があり、活気があるものになったと思います。そんな中で夢屋のメンバーの皆さんはいつも〝お便り〟を読むたびに文章が上手だなと感心していたのですが、話すのも自分自身の言葉でしっかり伝えられていてとても刺激になりました。また終わってから皆さんと和気あいあいとお茶会をしたのも楽しい思い出になりました。

『課題別研修会を終えて』  中島 地利世

前回の「夢屋便り」では、大地震特集号として書かせていただきましたが、5か月半がすぎた今でも、間をおき揺れる余震…。同じ様な方もいらっしゃるかと思いますが、一度、大地震を経験すると、以前からあった震度1~2でも体が震えてしまい、なかなか以前の気持ちのようにはすごせません。
そんな中、毎年恒例の「阿蘇市学校人権・同和教育部会課題別研修会」に「夢屋」の皆で行き、それぞれの地震当時の体験をお話しさせていただきました。 今年は、8月3日に一回目…「農村環境改善センター」に行き、その日に休校じゃなくてご参加できなかった「阿蘇西小学校」の先生方の為に、8月22日に学校まで行ってもう一度お話させて頂きました。
まず3日の方ですが、その日は天気が悪く、ちょうど会場に着いた時に大雨になって、車から会場までコウキ君を濡らさないように移動させるのに、宮本さんがコウキ君の上から覆い被さるようにして、ちょっと一苦労に、司会の方も心配されていました。
研修会が始まり、私は、自分の番になって『夢屋便り』を読んでいる時、泣きそうになるのを必死に堪えながえら先生方の方を見ると、少し涙ぐんで頷きながら聞いて下さっている方がいて、自分のお話をこんな一生懸命、聞いて下さってすごく嬉しかったです。
休憩時間、隣の席になった下村さんと、いつもより多めに雑談する事ができて、いつもハキハキと綺麗にお話する下村さんも、実はこういう時、緊張して話したい事がまとまらないと言われていたので、全然そんなふうに見えなかったので、少し驚きました。
次に22日の方ですが、この日は逆に、熱中症が心配される位、日射しの強い天気でした。
2回目といっても、やっぱりちょっと緊張していたら、教室に入ってすぐ、しばらく会っていなかった懐かしい先生がお声をかけて来て下さいました。勝手に「夢屋の一員」と思っている位ものすごく親しみをもって接してくださる「渡辺大」先生です。
渡辺先生と少し話しただけで、緊張も解れてきて何とか噛まずに自分の原稿を読めました。
この日は、いつもの会場より先生方が身近な場所だったこともあり、おまけに進行役の村山美由紀先生のお声がとても元気なので、マイク無しでもよく聞こえて助かりました。
今年の研修会は、大地震がテーマでしたが、聞いておられる先生方も同じ県内(被災地)の方ですので、皆さんいつも以上に重く受けとめて下さっていました。特に、阿蘇西小の校長先生のご挨拶から愛する生徒達へのお気持ちがひしひしと伝わり、感動しました。
私自身、心が洗われるようなとても有意義なお時間を体験させて頂きました。

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