「共」に「生」きる。 in 阿蘇

2013「夢屋だより』秋号より

「夢屋」から秋のご挨拶を申し上げます。 

「夢屋」代表 宮本 誠一

猛暑の夏も終わり、9月になると立て続けの台風の影響で朝夕の急な冷え込みなどがあり、体調管理の難しい今年ですが、皆様、いかがお過ごしでしょうか。幸い夢屋のメンバーは大きな事故や病気もなく皆元気に過ごせました。これもまた日頃より支えていただいているお客様、行政、地域の皆様のお蔭と感謝しているところです。そんな中、夢屋へきて五年目になる小嶋康揮さんが10月13日に、無事20歳の誕生日を迎えることができました。お母さんからの有難い提案とお申し入れで夢屋隣の「オルモ・コッピア」さんでお祝いの会が開かれ、康揮さんのご家族はもちろんのことメンバーやスタッフ、長老の竹原幸範さん、阿蘇きずな歯科医院長の我那覇生純さんらが参加され、賑やかで温かな祝賀会が催せたことは喜びに堪えません。

さて康揮さんのお母さんとは送迎の度に、身支度を一緒にやりながらちょっとしたことを話すのが日課となっていますが、本人の様子はもちろんのことお母さんの表情から昨夜の状態を忖度することも多いです。ぐっすり眠れたかどうか、排泄は、自傷行為は増えていないか……。それはまさしく母子一体と言っても過言ではなく、康揮さんの調子がよければ当然お母さんの表情も明るく、反対に下り坂だと、またしばらくこの時期が過ぎるまでお互いがんばりましょう、と励まし合うことになります。しかしいずれにせよ過度に落ち込むことも、浮き立つこともなく淡々と毎日を送られるお母さんの姿に、日々感情が揺れ動き、悩んでばかりいる私は頭が下がりますし、障がい者のいる家族の今もって厳しい現実の日々の生活を垣間見させて頂くことで、支援する側の一人として学ぶことばかりです。改めまして、心よりこれまで康揮さんと歩まれて来られた20年の歳月に敬意を込めおめでとうのお言葉を贈らせていただきたいと思います。それでは9、10、11月の行事日程と予定をご報告させていただきます。

9/1.2 北海道からの自転車での一人旅の青年が「野菜ty」にご宿泊。

9/13~15 長崎から「野菜ty」にご宿泊(3名) 9/22~23 熊本市内からご宿泊(4名)

9/19 熊本学園講師、吉村千恵さんが学習会の事前打ち合わせのため来訪。

9/29 熊本学園から学生35名が災害要援護者の減災型地域社会リーダー学習のため訪問。

10/2 小嶋康揮さんの20歳の誕生会を盛大に開く(オルモ・コッピア)。

10/16 阿蘇市読書感想文コンクール審査会に出席(宮本)

11/2 阿蘇市図書館祭り(審査委員として宮本出席)

11/13、14、15一の宮中学校からの職場体験(1名)

11/14 益城町教育委員会一行(20名)が見学と講話のため訪問。

11/15 お薬師様の枯葉掃きを始める。

さて、いよいよ来年は「夢屋」が設立20年を迎えます。当時、阿蘇郡市で初めての小規模作業所として「地域の障がい者がごく普通に地域で」の願いのもとやってきましたが、月日の経つ早さに驚きを隠せません。そんな中、最近、かつての教え子がよく訪ねてきてくれ、「私も先生が教師を辞められた33歳になりました」と言葉を贈ってくれた子がいます。ああ、ありがたいなあ、どこかで気にして覚えてくれていたんだなあと何か重いものを感じました。これからもそんな教え子たちの眼差しに恥じぬようやっていけたらと思っているところです。

 

「減災ソーシャルワーク」の授業で夢屋におじゃましました。

熊本学園大学社会福祉学部             講師 吉村 千恵

9月28日・29日に、学生たちと阿蘇へ減災研修に行きました。その話の前に少しだけ、「減災ソーシャルワーク」の授業についてご説明したいと思います。

「ゲンサイ」って何?とよく聞かれます。新しい言葉だと思います。

ゲンサイとは、「災害を減らす」ということですが、防災とは少し違います。災害そのものは誰の身にも降りかかるものだと思いますが、少しでもその影響を減らしたり、逆に豊かな生活や社会のきっかけに切り替えられるための取り組みだと考えています。

また、災害とは何か、というのも大事な視点です。今それらを授業を通じて学生たちと一緒に考えています。私は、災害とは決して地震や洪水などの自然災害だけだとは捉えていません。私たちの人生や生活そして命に関わる災いや困難を「災害」と捉え直すと、災害を防いだり減らすために今できることはどんどん増えていくのではないかと思います。それらが、いざ大きな自然災害が来た時にその人の命への災害を防げたり災害後によりよい取り組みができたりということにつながるのではないかと思っています。

そのことを考えるために夢屋におじゃましました。

障がい者にとっては、もしかしたら社会生活そのものが津波や洪水よりもリスクが高い災害になっているのではないかと思ったからです。そしてどうやったら改善していけるのかも聞きたいと思いました。

夢屋の成り立ちや活動目的、そしてメンバーの下村さんのお話をお聞きして、学生たちは本当にいろいろなことを学んだようです。

「『予算を始め、日頃から意識や関心をどの程度持っているかなど福祉の不充分さが故の災害』がおこりうるのだということを知った。」「日常生活のなかで障がい者が生きやすい社会を創る必要性を強く感じた」「本人がやりたくても社会から規制されることの災害もある」「自然災害など物理的なものだけが災害ではないと知った。社会の中での生きづらさも一種の災害だと思った。それらの災害は、人づくり、まちづくりなどで防ぐことができると聞いた。」「障がい者も安心して避難出来る場所や制度が必要ではないか。」「障がい者や高齢者にとっては、「知っている人がいる」「安心して行くことができる」避難所が大事だと実感した。そのためには日頃からの「人と人のつながり」がいかに重要かと知った。」などです。もっとたくさんあります。

私も本当に勉強になりました。

例えどんな条件を持っていても、毎日安心して楽しく暮らせる社会を創ることは簡単なことではないと思います。だから、災害が起こったときではなく、今のうちから街作りをやっていくことが大事かなと思います。学生の頃、ある障がい者の方が「障がい者は社会の水先案内人」だと言っていました。障がい者が安心して暮らせる街は、高齢者や子ども、その他様々な条件を持った人たちにとっても暮らしやすい街だということです。

今回、夢屋を訪問してそのことを思い出しました。夢屋の日々の確実な活動が阿蘇地域の街作りの水先案内をしているのだと思います。またちょくちょく遊びに行かせてもらえたらと思いますので、これからもよろしくお願いします。

大学生の皆さんに話してみて。     下村津代

これだけたくさんの大学生の方々にお話しするのは初めてのことで、最初私も緊張していましたが、皆さんとても親しみやすい雰囲気でホッとしました。きっとこれもウルマ(盲導犬)を連れていたこともあったのかなあと思っているところです。「災害」について、とくに今回は日頃の生活の中から「減災」に通じることを自分なりに選んでお話させていただきましたが、終わった後改めて、実際に災害が起こったとき、私にとってのより安全な場所はどこなのか考えさせられました。これまではへたに外に出るより家にいた方が一番いいだろうと決めていましたが、少しずつでも盲導犬の理解を広めながら、『補助犬法』にのっとったきちんとした形で、より安全な避難が保障されるよう関係者の方たちと一緒に努力していきたいし、より多くの市民の方たちにも関心をもっていただけたらありがたいです。とにかく若い方々と一緒に考えることで、とても勉強になると同時に刺激になりました。ありがとうございました。 

『ひと夏のプチ介護日記!?』         ☆中島 地利世☆                  

 

早いもので今年もあと3カ月という時期をきり、私にとっては「食欲の秋」真っ最中。(笑)季節の中で夏(特に今年のように特別暑い夏)が一番嫌いな私は、ホッと一息ついています。

秋は、対馬出身の私が阿蘇に出て来た季節でもあり今年で12年目に入ります。

つまりよく考えると「阿蘇人」デビュー?当初からたった半年で「夢屋」と出会えて、「ほとんどの日々を一緒に過ごしてきたのだな~」としみじみ思います。

その話を家族や周囲の知人に話すと、よく「あんたも年とったね~」と言われます。(笑)

今年は上半期をざっと振り返ってすぐに思い出す事といえば、病院特有?の匂い、白衣、そう…母の付き添いで阿蘇市の病院あちこち^^;に通い詰めだった事です。

そんなに多いのは、以前からかかりつけの2ヶ所の内科に加わり[一の宮整形外科]さんで6月に「手根管(しゅこんかん)症候群」の手術を受けたからということもあります。数年前から右手が痺れて力が入らないみたいで上手く箸を握る事すらできなくなり、夜中が特に症状がひどくなるらしくて、動悸や不安で眠れない日々が続く事もありました。

以前から「20分位の簡単なものでスッキリするから…」と手術を勧められていたのですが、メスを入れる恐怖からとても嫌がり、なかなか実行できませんでした。そのうち痛みまで出てくる程になり「どっちにしても痛いなら…」と、やっと決心がついたようです。本人は大手術でもするかのような気持ちで挑んだ術後、3~4日はもちろん、絶対に水に濡らせません。

でも季節的には汗をかきやすい毎日なので、私が髪を洗ってあげたり少し熱めのタオルで背中を拭いたりとしていましたが、お風呂が大好きな母はきちんと湯船に浸かりたいし、髪すら自分で洗えない事にストレスがたまっていき可哀想でたまりませんでした。そこで私が考えたのが母の手をタオルでグルグル巻きにして、その上から更にビニール袋でグルグル巻きにするという簡単な方法ですが、手は全く濡れず入浴する事が出来ました。

時々、気になり風呂のドアに近づくと、「あ~極楽~♡ 炊事も洗濯ぜ~んぶしてもらえるけん、らく~♪ ず~っとこうやったら…」と喜びの声が聞こえてきました。(+o+)

2週間目の抜糸後にやっと包帯を取って貰えた時には、だいぶ気持ちも軽くなったようで、術後4カ月が過ぎた今ではしびれも痛みも少なくなってきて、愚痴も減って;母がいうには「ま~だしばらくは、あんたに頭があがらん↷」だそうです。(笑)

完全に握力などが戻り、完治までには3カ月~半年(長い人で1年)はかかるそうなので、この機会に?自分の「健康管理」に専念して、少しは素直に言うことを聞いてくれる母になって欲しいと思います。(*_*;7月3日・水曜日(雨)

コウキ&マイ日記        by チー

7月24日水曜日(雨)

外は大雨…と残念な天気ですが、今日も朝から元気いっぱいのマイペースコンビ♪

マイちゃんは、お気に入りのセーラームーンの漫画本を持参で、大事そうに胸に抱えていました。いつもは【夢屋】に来たらすぐ、自分のハンカチをコウキ君に貸してあげていましたが、今日は読書に夢中で…面白いのは、どこで覚えたのか?ページをめくる時、指を口元に持っていき唾つける真似をしていました。あと、ちゃんと読めているのか?よく見ると本も逆さまでした。(笑)しばらくすると、同じくセーラームーンのお気に入りのバックがどこにいったかわからなくなったようで「お母さんもね~わからんって!」とかなりご立腹の様子でした。^^;

そんなマイちゃんの様子を見て、なかなか構って貰えなくて待ちくたびれた?コウキ君が自分から立ち上がり、マイちゃんの方に近寄りハンカチをひったくるように取ってポイッと放り投げてしまいました。「こ~らっ、何しょっと!」と言いながらも笑顔のマイちゃんと「フフッ」満足の声を出すコウキ君、いつ見ても面白くて飽きないコンビです。 

6月26日・水曜日(雨)

今日は、朝から台風のように雨風がとても強い一日でした。サンルームに音が響く度にビクつくコウキ君が少し可哀想でした。マイちゃんは、いつもより早く9時前に到着して、しばらくすると用事を終えたチーさんが帰ってきた時、満面の笑顔で立ち上がってまで元気に出迎えてくれました。チーさんがイスに座ると、コウキ君まで肩をポンポンと叩いて労ってくれていました。

6月19日・水曜日(雨)

今日から、小国支援学校の山内さんと甲斐君が職場体験の実習生として【夢屋】来てくれました。残念ながら、マイちゃんは風邪でお休みでしたが、代わりに?相棒のコウキ君がマイちゃんの分まで大ハッスル♪「一の宮中学校」での後輩でもある山内さんには、ちょっかい出しやすいのか?、前を通る度に腕を掴んだり、足をポンポンと叩いて遊んでいました。あまりしつこいと、最後は「止めて下さい!」と言われて凹ヘコんでいました。(笑)

6月12日・水曜日(晴)

今朝コウキ君に「今日も、マイちゃん元気に来てくれるかね~?」と聞いたら、「フフッ」と笑い「ん~っ!」元気よく動き始めたので、マイちゃんパワーかな?と噂していたら、車の音が♪ 今日は大好きなお父さんも一緒に、お母さんと3人でやって来ました。最初の頃は、大人しく疲れているのかな?とコウキ君も立ち上がり覗き込む位でした。そんなコウキ君に「良いよ!」とハンカチを差し出すと、それをパッと取って満面の笑顔で、「ん~ん~」と胸に抱くように握りしめて喜んでいました。おかげで、久々にマイちゃんの笑いながら「何しょっとかね~」が聞けました。(笑)笑ったあとは、マイちゃんもどんどん元気が出て来て、今日だけで3枚もぬり絵の仕事をしてくれるという大ハリキリでした。(コウキ&マイ)

 

 

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