「共」に「生」きる。 in 阿蘇

さあ、いよいよ今年最後の一日となりました。皆様、一年間、本当にありがとうございました。よいお年をお迎えください。

今年も大変お世話になりました。来年の皆様のご多幸とご健康をお祈り致します。

「夢屋」代表  宮本 誠一

今年は7.12豪雨災害があり、阿蘇を始めとする九州各県に多くの被害がもたらされました。傷痕は深く本来の生活を取り戻すのに時間は必要かと思いますが、それぞれの現場で精一杯の復興へ向けた活動をされている方々に敬意を表する次第です。どうかくれぐれもお体気をつけて頂きたいと思います。さて、そんな一年も、時間は確実に過ぎいよいよ今年最後の『夢屋だより』発行ということになりました。様々な教訓を胸に来年は希望に満ちた年になることを期待したいものです。では10月から12月までの「夢屋」の行事をご紹介します。

10/1 豪雨災害で小国に避難された方をお見舞い。

10/10「夢屋だより」秋号発行

10/13 小嶋康揮さんの19歳の誕生日のお祝いにメンバーで自宅訪問。

10/24 『差別をなくす子ども集会(宮地小)』に参加。中通小が下村津代さんを題材に人権劇を発表し、観劇する。

10/27 『阿蘇市図書館まつり』に、審査員の宮本が出席。

11/1~30蔵原のお薬師様の落ち葉掃きを週一回行う。

11/5 九州芸術祭文学賞熊本地区で宮本の作品『恢印』が次席。

11/7 佐藤裕介さんが週一回、来るようになる。

11/11 喜界島の図書館司書さんが訪問。

11/22,23 長崎市内から野菜tyへ宿泊2名。

11/12~14 小国支援学校の生徒2名が職場体験学習に来る。

12/1 「内牧『工芸と温泉』楽しもう」のビエントコンサートに行く。

12/6 『阿蘇市人権フェスティバル』に参加。パンや書籍の販売。

12/23 ご注文いただいたクリスマスケーキづくり。

12/28 「夢屋」今年最後のパンづくり。

12/29「夢屋」、「野菜ty」の大掃除後に忘年会。

来年は巳年、夢屋は開所19年目を迎えます。宮地から蔵原に引っ越してから、毎年続けていることに夢屋からほんの30メートルほどの所にあるお薬師堂の落ち葉掃きがあります。秋から冬にかけ大銀杏から舞い落ちる枯葉の量は想像以上で、境内だけでなく辺りの道路まで黄色く染めます。そんな葉を週に一度の割合で掃除するのですが、そのたびに直接寄って来てお礼の言葉をかけて下さったり、電話で『助かります』と伝えられたり、ある方は、「あんたたちば見ると自分もしっかりせんといかんて励ましになる」とおっしゃっる方もありました。またパンの配達の先々では自家農園でとれた果物を下さったり、留守の時も置手紙に健康を気遣う文章を添えて下さっていたり、また車が見えなくなるまで必ず玄関先で手を振って下さる方と、力を得ることばかりです。こうして一年を過ごせたことに感謝しつつ、来年が皆様にとって幸多き年となることを願ってやみません。本当に皆様、一年間、ありがとうございました。

<ちとせのNON STYLE(ノンスタイル)な旅>              ☆中島 地利世☆

今年もいつの間にか残り1ヶ月という季節になり、振り返ってみると「秋の号」でも書いたように今年は「九州豪雨」というとんでもない災害に見舞われる年となりました…。

「来年は、皆さんが幸せに過ごせますように…」と、心から願わずにはいられません。

そんな中、私にとっては忘れられない嬉しい出来ごとが2つもありました。四月に【夢屋】入所10年目に突入した私と深雪さんの為に、宮本さん、竹原さんがお隣のレストランolmo.coppiaさんでお祝いの食事会を開いて下さいました。今までどこの職場でも10年近くも務めた所はなく、皆勤お祝いをしてもらった事がありませんでしたので…予想外の出来ごとに驚き、お食事会だけでもありがたいのに記念品まで戴いて、本当に幸せな気持ちでいっぱいでちょっとだけ泣きそうになりました。(笑)

もう1つは、秋に、はるばる宇城市のウイング松橋まで出向きヨシモトのお笑いコンビ私が大好きな【NON STYLE(ノンスタイル)】のライブに行って来ました。(^^)

当日まで本当に、♪ドキドキ♪待っているだけの間も思い出すと幸せな日々でした。❤

ライブ前日、私はある作戦を考えて…NON STYLEのツッコミ担当(井上さん)の方と同じ髪型にしてもらいました。その作戦とは、会場でお2人に会えた時、「何かしら絡んでもらえるかもしれない」という願望があったからです。当日、いざ本人が出てくるまでは「いや…やっぱりもしかしてソックリさんでは?」などと半信半疑で心配になったりもしました。(;一_一)

当たり前ですが、本当に本物の2人が登場してしばらく盛り上がったところで、さっそく私の願いどおり、ボケ担当の石田さんの方が「相方と同じ奇抜な髪型している方は手をあげて…」と言ったので、私は「他にも何人かはいるもの…」と思い、堂々と手をあげると、まさか!?まさかの私1人 かなり目立ってしまいました。(笑) すぐに石田さんが近くまで走って来て、「井上の分身がおったで!」と騒いだり「何で…こんな髪型を?」と質問してもらえて、まさかこんなに運よく作戦が成功するとは、思ってもいませんでした。

終了後の握手会でも覚えて下さっていて、私が、「頭を撫でてもらっても良いですか?」とお願いすると、石田さんの方が「その頭イライラする~!」と言いながら、私の前髪をグシャグシャにして、井上さんの方が「何してんねんっ!」と、キレイに撫で直してくれるというファンサービスもありました。本当に夢のような時間を過ごす事が出来ました。

後ろ髪を引かれる思いで阿蘇に帰って来て、【夢屋】のみんなへ土産話をすると、自分の事のように喜んでくれて、2倍!幸せな気持ちになりました。この2つの出来事のおかげで今年最後、とても良い気持ち(思い出)で締めくくる事ができそうです。

<ちょっと耳よりコーナー・ご紹介コーナー>

今回は、簡易宿泊所として正式オープンして3年が過ぎた『野菜ty』にご宿泊されたお客様からの声をご紹介させていただきたいと思います。

『パンパンマン  くまもんになる』

6月中旬、ひょんなことから突然、会社をやめようと思い立ち、阿蘇人になることを決意しました。といっても何のあてもなくどこにどうやって暮らそうか。家内の夢を実現できるような場所、どこにあるのか。

とりあえずネットの不動産情報をもとにペンションでもと思い探し始めたときに大雨!!

とにかく現状を見なければと思い7月中旬に来てみればいたるところが豪雨被害でズタズタ……。僕らの夢もズタズタに……。目をつけていた売マンションも論外の状態。ゼロからの再出発と思いきや偶然にも高森にすばらしい物件が。

「野菜ty」のような古民家民宿が手ごろな価格で出ていたのです。今日、その契約を済ませてきました。今年の12月末には引き渡しの予定。来年春にはオープンさせたいな。阿蘇に来ていても、「野菜ty」は時々利用させていただきたいと思います。なぜなら、こここそが僕らの阿蘇暮らしの原点だからです。ここでの最初の感動を引きずって多くの人々にひかれ、いずれは阿蘇に移住したいと思い続けてきたから。すべて夢屋のみなさんの応援のおかげです。感謝しています。                       by  パンパンマン

 

パンパンマンさんは、毎年、ご夫婦で結婚記念日にご利用していただいています。「野菜ty」にご宿泊されたことが人生の転機になられたようで、感無量です。

思い起こせばこのわずか3年で、同じ障がい者施設の利用者の保養やスタッフの方の研修、または高校のクラス合宿といった団体客から、2011年の3.11大震災後、緊急に避難されて来られたご家族や阿蘇に移住を考え物件を探しに来られた個人客まで、様々なお客様に利用していただいてきました。一泊2000円(二泊目からは1000円)のまったくのボランティア精神でやらせていただいています。掃除は夢屋のメンバーたちがやっていますが、ずいぶん手馴れてきて、てきぱきとやれるようになりました。

これからもお客様との素敵な出会いを楽しみに、阿蘇の大自然の良さを一人でも多くの方に知っていただけるようみんなで力を合わせ、運営の方をやっていきたいと考えています。

 

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